5月8日 私たちも投票します

2016/ 5/ 8 11:57

2016/ 5/ 8 11:57

朝日新聞5月8日2面:選挙運動に細かいルール 注意しつつ遠慮せず参加を 6月から選挙権を得るAKB48の3人と、憲法学者の木村草汰さんが選挙の仕組みを考える連載「私たちも投票します」(第3部)の3回目は、18歳から参加できるようになる選挙運動のルールがテーマです。細かい規定がなぜ必要なのか、政治とお金の関係についても語り合います。
木村草太 選挙のルールを定めた公職選挙法が改され、18歳になると投票だけでなく、選挙運動にも参加できるようになりました。この法律を読んでみてどうですか。
加藤玲奈 こんなに細かくルールが決められているのなんて、初めて知りました。
木村 選挙運動というのは、この人に一票を入れてくださいとか、投票ができる有権者に働きかけをすることです。選挙運動ができるのは、候補者が立候補を届け出た日から投票前日までと決まっています。この選挙期間以外の時に運動をすると、法律違反になります。
加藤 やってはいけないことが、たくさんあるんですね。
木村 禁止されていることが多いとはいえ、加藤さんたちと同じ世代の人たちが選挙運動をすることを遠慮したり、ためらったりする必要はありません。ルールを意識して運動に関わってもらえればいい。では、なぜこんな厳しいルールがあると思いますか。
茂木忍 制限しないと、お金持っている人ばかりが好きなだけ選挙運動をできるようになるからですか。
木村 そうです。お金がない人に不利にならないようにするのが、理由の一つです。例えば、それぞれの有権者の家に戸別訪問して「茂木さんをお願いします」と言うのも禁止さてれいます。戸別に訪ねると、お金で投票を頼む買収を招く恐れがある。これに違反すると、刑罰や罰金を科せられることになります。
向井地美音 家を訪ねてお願いするのも禁止なんですね。法律を知らずにやって、違反したりしないように気をつけないといけないんですね。
茂木 AKB48の総選挙でも「一票をいれて」と言ってはいけない、というルールがあります。実際の選挙でも同じようなことはありますか?
木村 今年夏に参議院選挙がありますが、参院選の運動期間は17日間。まだ立候補の届け出は始まっていないので、今から「立候補する茂木さんに投票してください」といった働きかけをしてはいけません。
向井地 候補者の名前を出さずに「投票に行きましょう」とだけ言うのはいいんですか?
木村 特定の候補者の当選を目的としない場合は、選挙運動になりません。だから「今度の選挙、ぜひ投票に行きましょう」と呼びかけるのは、選挙運動にはあたらないので大丈夫です。
加藤 候補者名を出すか出さないかで、ずいぶん違うんですね。
木村 ほかもの、学校の先生が教育上の地位を利用して「この党に投票するのは間違っています」などと言うような選挙運動も禁じられています。学校は政治の場ではないので、政治的な中立性を確保しなければいけないからです。
茂木 日本ではたくさん決まりがありますが、ほかの国はどうでしょうか。
木村 こんな細かい規定はない国も多いですね。選挙運動は自由にできるのだ、という考え方があるからです。選挙にお金がかかることが問題なら、選挙運動にかける総額だけを規制するというやり方もあると思います。
茂木 これをやってはいけないとか細かいこと言わず、選挙費用の総額だけを決めるということですか。
木村 例えば、選挙運動で使っていいのは1千万円までと上限を決める。そのお金で、候補者を紹介するビラを刷ってもいいし、インターネットのホームページを作ってもいいし、アルバイトを雇って演説会を開いてもいい、というように。総額だけ決めて、あとは候補者や支援する人の創意工夫に任せる仕組みがあってもいい。
茂木 日本でももう少し自由な選挙運動ができるようになればいいですね。
木村 最近、ネット上での選挙運動が解禁されました。ホームページやツイッターなどで「この候補者はいいよね」と支援する運動もできるようになりました。ルールは少しずつ変わってきていますが、選挙運動にはやってはいけないことに注意して、政治に参加してほしいです。

2016/ 5/ 8 12:25

2016/ 5/ 8 12:25

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