5月30日 抹茶、めっちゃ人気 国内市場、5年で倍増

日本経済新聞2019年5月25日夕刊1面:飲んで食べて・・訪日客もとりこ 日本伝統の抹茶が注目されている。やさしい緑茶に、クセになるほろ苦さ。スイーツや和洋の料理にも合うため、「飲む」だけでなく「食べる」食材として活用が広がる。今や「食べる抹茶」はデパ地下やコンビニでも欠かせない商品だ。国内の抹茶市場はここ5年で2倍に拡大、2018年には200億円を突破した。茶葉をまるごと食べられるため栄養素が高く、海外でも人気となっている。「お茶をたてるときは最初は大きく泡立てて、最後はふんわりとキメを整えましょうね」。5月下旬、日本橋高島屋(東京・中央)にある茶道具店「茶諭(さろん)」には、初心者の姿があった。昨秋開店した際、茶道具販売だけでなく「茶道を気軽に味わってもらいたい」(西優太郎店長)と1回3千円で受けられる体験稽古も始めた。
「お茶の作法や歴史を学びたかった」(都内の20代女性)、「忙しい毎日、お茶で一服できるのは貴重なひととき。友人にもたててあげたい」(米国在住の40代女性)と好評なため、今後、スペースや回数を増やす。抹茶パフェ・抹茶チョコ・抹茶ロールケーキ・・。飲むだけでなく「食べる」機会も増えている。デパ地下などには。抹茶プリンにどら焼き、アイスクリームがあふれる。
抹茶などを使った多彩な”お茶料理”(1皿120円から)をそろえたレストランも登場している。1月、東京・港区にオープンした「DELI&BAR(デリ&バル)1899TOKYO」だ。老舗旅館、龍名館(東京・千代田)が「現代版の茶屋体験」をコンセプトに立ち上げた。「食べる抹茶」といえばハーゲンダッツジャパン(東京・目黒)のアイスクリーム「グリーンティー」が代表的だ。1996年、日本で開発した。「バニラ」「ストロベリー」と並び常に売り上げトップ3に入る人気の味で、現在は欧米など世界各国で販売している。
同社は日本上陸35周年の今年を「グリーンティー教化元年」お位置づけ販促に力を入れる。7月には手摘み茶葉のみを使った濃厚なアイスクリーム「翠(みどり)~濃茶」を発売する。伊藤園によると、抹茶を「食べる」需要は5割を超えた。海外輸出分を含めた同社の抹茶取扱量は、18年の700㌧かた21年には1400㌧へと倍増する見込みだ。抹茶ブームには意外な理由もある。米国とイランの間で高まる緊張だ。「抹茶と同じ緑色のピスタチオナッツが高騰している」と、スイーツコーディネーターの下井美奈子氏は指摘する。ジェラートなどに欠かせないピスタチオはイランが主産地。だが制裁再開の影響で「仕入れ価格が昨年の3倍近くに上昇した」(都内ホテル)。「価格や供給が安定している抹茶は使いやすい」(下井氏)5月は茶摘みの季節。新芽を使った抹茶が今月末から初秋にかけて出回り始め、11月に本格シーズンを迎える。
 健康志向で輸出急増 抹茶ブームのさらなるけん引役が外国人だ。昨年11月、東京・表参道にオープンした抹茶専門店「THE MATCHA TOKYO」は、来店客の3~4割を外国人が占める。店内には南部鉄器の茶釜があり、注文するとと目の前でたててくれる。スウェーデンからきた夫婦は「和食を目的に日本に来た。お茶は所作も美しい」と話す。海外生活が長い長田昌宏社長は「抹茶は海外で美容や健康によいスーパーフードとして注目されている」と指摘する。鹿児島県で有機農法で茶葉を生産している西製茶工場(霧島市)には、国内外から多くのバイヤーが訪れる。「海外で緑茶を飲む人は健康志向が強く、オーガニック(有機)が評価される」(西利実社長)日本茶の輸出はここ10年で3倍に増えたが、主役は抹茶だ。伊藤園は輸出拡大もにらみ、全国で産地の育成にも力を入れている。抹茶ワールドがさらに広がりそうだ。(佐々木たくみ)

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