5月19日 しじみ汁の経済学【1】

朝日新聞5月19日15面:借金はまるでお酒、成長への欲望、豊かな社会も壊す
成長戦略は空回りする。借金は増えるー。どうも経済を考える根本にとんでもない思い違いがないか。そんな視点から、古代以来の経済の意味を読み解いた博覧強記の書「善と悪の経済学」が各地でベストセラーになった。著者はチェコの気鋭の経済学者、39歳。現代の経済学の病理の深さについて聞いた。
ーどうしてこの本を書こうと思ったのですか。「これはチキンスープのつもりで書きました。日本だとしじみ汁かな」
ーしじみ汁?「二日酔いの翌朝に酔いざましのために飲むものです」
ー世界の経済学は今、二日酔いに苦しんでいると。「借金とお酒は似ています。金曜の夜にバーに行く。お酒がおいしい。そのときこう思う。自分は歌える、踊れる。口べただがしゃべることができる。お酒からエネルギーをもらっているのではなく、翌日の土曜の朝のエネルギーを金曜の夜に移動させているだけ。週末のエネルギーの合計は一定です」
「借金も同じ。金がなくなると銀行や友人から借りたり、最悪の場合は姑から借りたりします。しかし、実際には、私の未来から現在に金を移しただけです」
「ただ二日酔いからの回復を目指すだけでは本当の解決になりません」
ーなぜこれほどまで多くの人や社会は借金に頼ろうとするのでしょうか。

2016/ 5/19 11:55

2016/ 5/19 11:55

「豊かであればあるほど借金に傾く。世界中で見られる現象です。飢えたから金を借りるというより、食べ過ぎたからもっとほしくなる」
ー結局、成長へのこだわりが、病的だということですか。
「この病気は人間や社会の生体そのものを破壊するかもしれません。豊かな国の問題は借金を作りすぎて崩壊するということです。成長しないからではないのです」
ーお酒がもたらす元気、借金がもたらす経済成長。それは大きな勘違いという中毒になっているかもしれません。
「そのとおり。二日酔いならまだいい。飲んだ翌日ほかの人に迷惑をかけておしまい。だが、これは麻薬中毒かもしれません」
「ケインズの時代は、経済学者の間に経済を『麻薬』で覚醒させるかどうか論争がありました。つまり借金を注入しろという人がいた一方で、麻薬中毒が人の性格まで変えるように、社会の性格を変えてしまうと懸念する人もいた」「でも今は、低い金利で借金を増やし経済を才覚させようという経済学者がとても多い。もはや、麻薬の注入自体は問題にしない」
😯 文章が長いので3つに分けてアップします。

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