4月4日 スマホという怪物「4」

朝日新聞2019年3月28日夕刊12面:「ファミリー」が崩れた つながりやすい通信網、新しいサービス、それに対応する端末。携帯大手は、開発段階から国内メーカーと組み、一定規模で端末を買いとって販売するー。NTTグループを頂点にNECや富士通などの「旧電電ファミリー」がつくった「垂直統合」という産業モデルは、スマートフォン時代の到来で崩れた。
圧倒的な人気を持つ米アップルのiPhoneに対し、最大手NTTドコモは2013年5月、ソニーとサムスン電子の2機種に注力する「ツートップ戦略」を打ち出す。これに漏れたNECは7月、スマホからの撤退を表明した。9月になると、パンソニックも国内の個人向けスマホ事業からの撤退を発表した。携帯大手メーカーと組んでの商品開発に携わった元責任者(49)は「国内メーカーからすとツートップ戦略は裏切りだった」と振り返りつつ、こうも言う。「グローバルなメーカーでないと、最新の電子部品を使った端末を投入するのは難しくなっていた」 iモードをはじめ独自の仕組みのネット接続サービス、テレビ番組が見られるワンセグ、おさいふケータイ。日本生まれの携帯文化は「ガラパゴス」と呼ばれて世界標準にならず、「パソコンのように自在にネットにつながるスマホは黒船だった」というわけだ。ドコモは、独自性をいかに残すかにこだわる議論の末、iPhone発売に踏み切った。「このまま踏ん張れという声も聞くが、投資家にはなぜ売らぬと言われる」(関係者)状況での決断だった。何人もの携帯大手役員から、スマホの台頭は「もう少し遅いと思っていた」との声を聞いた。iPhoneと、米グーグルがつくったスマホ向け基本ソフトのアンドロイドを使う端末の前にファミリーの影は薄い。ある携帯大手の幹部(52)は「かつての携帯市場は供給側の理論だった。お客さんのことを考えているようで、ずれていた」と話す。 (永島学)

 

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