4日 日本語指導 広がる新聞活用

東京新聞2017年8月1日19面:外国人ら在籍 公立校の児童生徒 見出しやイラストに興味 日本語指導が必要な外国人・帰国子女の児童生徒が在籍する公立中学校で、新聞を使った学習が広がりつつある。見出しや写真だけでも記事内容が大筋で理解できるため、日本語力をつけながら社会に関心を持つ効果が期待できるという。 7月の東京都北区立柳田小。2年の教室で、しんぶんを手にした児童が、自分が選んだ記事を切り取ってもらおうと担任の藤方裕介教論の前で行列を作った。記事は台紙にはり感想を書く。
母親がコロンビア人の男子児童は、写真を見て、経済面に載っている「客の好みにあわせ味の違うコーヒーを出す人型ロボット」の記事を選んだ。日本語指導の先生が読み聞かせるとうなずき、感想文に取り掛かった。他の児童より時間がかかたったが、日本語で書き上げた。
児童は「ロボットがすごいから」と記事を選んだ理由を話し、「新聞を使うのは楽しい」と続けた。クラス10人のうち4人が外国人で、うち2人に日本語指導が必要。新聞を使う理由を藤方教論は「記事を全部読めなくても写真やイラストで中身をだいたいわかり、世の中の動きに興味がわく。見出しや前文は、日常会話では出ない言葉に触れ語彙が増える機会になる」と効果を語る。
足立区立亀田小でも帰国子女らに新聞学習をしている。2年生では、笑顔の顔写真や授業で習った漢字や数字を切り抜いて集めるなど、遊び感覚で新聞に触れる機会をつくっている。
群馬県伊勢崎市立広瀬小では、日本語教室に通うボリビア、フィリピン、ベトナムなどの高学年児童が、新聞を切り抜いて模造紙に貼る「新聞切り抜き作品」に挑戦する。指導する東京新聞NIEコーディネーターの神部秀一東京未来大教授は「楽しみながら興味のあることに取り組み自信につなげてほしい」と話す。
藤方教論らは、こうした実践の一部を3,4日、名古屋市で開く「NIE(教育に新聞を)全国大会」(日本新聞協会主催、中日新聞社など主管)で報告する。
(上田融)

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