2月14日 手塚治虫 幻の初期漫画出版

東京新聞2020年2月7日6面:来月、1000部限定で発売 遺品のスクラップ帳などを基に2冊 漫画の神様と呼ばれた手塚治虫(1928~89年)が10代で描いた新聞連載の漫画や、入手困難だった「ロマンス島」など、幻の初期作品を集めた書籍が3月に発売される。漫画家としての出発点での創作状況がうかがえる貴重な資料と専門家も評価しており、注目されそうだ。書籍は「TEZUKAOSAMU EARLY WOKS」と題され、「手塚治虫新聞漫画集成」(約380㌻)と「ロマンス島」(約110㌻)の2冊で構成。前者は、手塚が17歳だった46年1~3月、少国民新聞(現・毎日小学生新聞)に連載したデビュー作の4こま漫画「アマチャンの日記帳」をはじめ、46~60年の初期作品を収める。他に「火星探査隊」などの新聞連載作や、松下電器(現・パナソニック)のPR誌に載った「電子夫人」も。単行本初収録の作が多い。編集に協力した手塚プロダクション資料室の田中創さん(59)によると、作品の多くは存在自体は知られていたが、原稿が散逸。掲載紙を国会図書館でも所蔵していないほどの事情で、内容はほとんど知られずにいた。だが手塚の遺品に新聞を切り貼りしたスクラップ帳があり、埋もれていた漫画も含まれることが判明。今回これらを基に、なるべく掲載当時の雰囲気を再現した書籍化が実現した。一方「ロマンス島」(46年)は、単行本デビュー作「新宝島」(47年)以前の作品。薄墨を使用しているため当時は印刷が難しく、出版が見送られていた。過去に文庫本全集の購入者への特典として本の形になったことはあるが、商業出版は今回が初めてだという。手塚作品に詳しい同志社大の竹内オサム教授(漫画研究)は「この頃の手塚さんは大人と子ども、どちら向けの漫画家になるかを模索していた。今回の収録作からはその試行錯誤が感じられる」と指摘。手塚のキャリアを知る上で重要な資料だと評価する。出版者888ブックスが9日からインターネットで予約を受け付ける。1000部限定で2万2000円。

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