12月14日 オトナになった女子たちへ 益田ミリ

朝日新聞2017年12月8日29面:「未来」のピクニック メニューの一番最初に「ピクニック」と書いてあったのだった。 ピクニック? レストランのホームページを眺めつつ、首をかしげる。どういうことだろうねぇ。我々は「ピクニック」の謎を解明するため、予約をし、地図をあっちこっち向けしつつ、その店へと向かった。要は、オトナ女子3人での食事会である。
吹き抜けのテラスにはイスとテーブルがあった。待ち合わせのためのスペースのようだった。座っておしゃべりしていると、案内役の店員さんがやってきた。いよいよ、ピクニックがはじまるのか?! ついて行った隣の部屋には、いくつかの台が設置されており、その上にしゃれた盆栽や花が置かれてあった。どうやら、これで「森」を表現しているようだった。
森にはバスケットが置いてあった。中には、指でつまんで食べるかわいいおつまみが入っている。なるほど、これがピクニックか。スパークリングワインのグラスが運ばれてきて、小さな森でのつかの間のピクニックである。「なんか楽し~い」
ピクニックが終わると2階へと誘導された。レストランスペースは、着座型の一般的なスタイルだtぅた。改めてみなでカンパイしていると、突如、卵黄が出てきた。それぞれのスプーンの上にポツンとひとつ。なんだろう、これ? そこへ注射器みたいなものを手にした店員さんがやってきた。その注射器に入っているトリュフソースを卵黄に注入するのだという。 プシュー。
卵黄はいっきに茶色に。それをパクリと食べる。最初の料理は、わずか5秒でおなかに消えていった。「おもしろ~い」その後も不思議な料理が登場し、最後は、引き出しがいっぱいある箱に、デザートがあれやこれやと入っているという仕掛けである。
子供のころ思い描いていた未来は、車が空を飛んでいた。宇宙に届くエレベーターもあった。そこまでには至らなかったが、未来のレストランはキミたちの想像を超えていたよ。子供のわたしに教えてやりたいような夜だった。(イラストレーター)

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