朝日新聞2月27日17面:「内閣支持率の違い」 「なぜ他の新聞社と内閣支持率が違うのか」 世論調査の内閣支持率を報じると、こんなご意見をいただくことがある。たしかに調査を実施する新聞社によって内閣支持率が異なることがあるが、それはなぜだろうか。 理由はいくつか考えられる。世論調査では、調査方法や質問文、質問方法の違いなどによって結果が変わる。まず、質問方法でみてみると、質問を一度の問いかけで終わらせない「重ね聞き」と呼ばれる手法をとっている社と、そうではない社の違いがある。 重ね聞きをしていない朝日新聞では「あなたは、安倍内閣を支持しますか。支持しませんか。」と質問する。回答が「どちらともいえない」あいまいだった場合は「その他・答えない」という選択肢に振り分けている。 一方、読売新聞は重ね聞きをしている。このやり方では、あいまいな回答はすぐには振り分けず、例えば「どちらかといえば、支持しますか。支持しませんか。」などともう一度尋ねる。その回答が「どちらかといえば支持かな」なら「支持」の方に振り分けられる仕組みだ。 第2次安倍内閣以降の内閣支持率を見てみると、朝日の「その他・答えない」は2割ほどだが、重ね聞きしている読売は1割ほどだった。その分、読売は朝日より「支持」や「不支持」が多くなる。 用いている質問文でみてみると、読み上げる回答の選択肢の違いも要因として考えられる。朝日と同様に重ね聞きはしていない毎日新聞は、内閣支持率の質問で「支持する」「支持しない」に加え「関心がない」という選択肢を読み上げて質問している。 こうしたことから、新聞各社の世論調査の内閣支持率の数字について、単純に比較することはあまりに意味のない。注目すべきは内閣支持率の上昇、下降といった長期的な傾向であり、これについては各社の調査結果は大体一致している。 こうした長期的な傾向の変化をみるためには、世論調査を同じやり方で継続して実施することが必要だ。そうすることで数字の変化が正確に読み取れる。ここに世論調査のデータを読む醍醐味がある。

2016/ 2/27 12:51

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