11月5日 学校と新聞 

東京新聞2017年10月31日21面:記事に注目する習慣ついた 「先生、この記事を募金の呼び掛けに使っていいですか」。9月初めの習字の授業の終了間際、東京都北区立八幡小学校(市川由紀絵校長)の5年担任、清田将史(まさふみ)先生(36)は、女子児童に持ち掛けれられた。児童の手には7月の九州豪雨の記事。清田先生は「よく見ているな。墨を拭き取る古新聞なのに」と感心した。
児童たちは被災地を支援する校内募金を計画していた。そこで募金をPRする壁新聞を5年全員(19人)で記事を切り取って作ることに。「プロの記者が記事をコンパクトにまとめ、写真もある。低学年の子にも分かりやすいと考えた」と清田先生は話す。
教室にある新聞を休み時間や放課後に読み、関連記事を探した。「大きな見出しを付けよう」「イラストも必要」と編集会議も行った。完成した新聞は三紙。「濁流 家流された」「山崩壊 津波のよう」と、被害を伝える記事と写真が並ぶ。「お願い助けて九州豪雨」などの大見出しも付けた。「家が流されるなんて恐ろしい」。記事を読んだ感想も盛り込んだ。
八幡小は本年度、NIE(教育に新聞を)の授業を全学年で展開。国語や朝の「NIEタイム」だけでなく、さまざまな教科に広げている。理科では9月中旬、5年生が天気予報欄をスクラップし台風の動きを記録する壁新聞を作った。災害の記事にも目を通し、授業で、学校や自宅が台風被害に見舞われたらどうなるか、被害を最小限にするためどんな準備が必要か、を話し合った。鈴木千晴さん(11)は「新聞で被害の怖さを学んで授業を受けたので、すごく真剣に取り組めました」と話した。
社会科では、歴史を学習にした感想をまとめた新聞を作り、図工も、記事を読んで感じたことを絵にしている。市川校長は「新聞が身近にあるので、ごく自然に記事に注目する習慣が身に付いている。短時間で文章の要旨をつかむ力も増している」と話す。(上田融)

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