11月22日 ビアガーデンの看板は 札幌やきもき

朝日新聞2019年11月16日夕刊1面:五輪・・夏の催し例年通り? 東京五輪のマラソン・競歩の開催地が札幌市に移り、北海道のイベント関係者らが気をもんでいる。コースの発着点は五輪以外の利用が制限される可能性があり、イベントが例年通り開催できるのか不透明なためだ。大会は夏の観光シーズンの最盛期。宿泊先だけでなく、名物の看板にまで影響が及ぶかもしれない。 発着点どこ 「どれくらいの基幹と場所を五輪で使うのか、早く知りたい」。札幌の夏の風物詩「さっぽろ大通りビアガーデン」の主催団体の一つ、札幌観光協会の担当者は話す。会場の大通公園は五輪マラソンの発着地点の最有力候補となっている。東京五輪(2020年7月24日~8月9日)の大会組織委員会は、観客席の設営やセキュリティー確保などのため、競技で使う施設については開幕前から借り上げる方針をとっている。大通ビアガーデンは1959年に始まり、来年で62回目。東西に延びる約900㍍に国内大手ビール4社などが出店し、約1万3千席で国内最大級だ。今年は7月19日~8月14日に110万人以上が訪れた。札幌の情報誌「O.tone」編集長の平野たまみさんは「多くの市民にとって五輪はウェルカムだと思う」としつつ「ビアガーデンが全くできなかったとしたら、話は別かもしれない」と言う。大通公園では初夏から秋にかけ、約2万8千人の踊り子が演舞を披露する「YOSAKOIソーラン祭り」(6月)などのイベントが目白押しだ。このため観光協会の担当者は「ビアガーデンの日程を大幅にずらすことは難しい」と頭を抱える。札幌での影響について組織委幹部は「地元の思いが大事。地元の理解が得られないと会場決定には至らない」と述べ、慎重に議論を進める姿勢を示す。 宿の確保は 観光シーズンに五輪が重なることで、北海道の宿の確保も心配されている。札幌市では今月14~16日、アイドルグループ「嵐」のコンサートがあり、市内のホテルは多くが満室になった。札幌駅前のあるホテル(440室)は昨年12月の時点で予約が埋まったといい、担当者は「マラソンの開催日が決まれば、同様に予約が相次ぐのでは」。 広告に配慮 このほか、札幌の繁華街・すすきのにある「ニッカウヰスキー」の看板の扱いにも注目が集まっている。IOCはスタジアム、会場、競技エリアでの広告の掲載や宣伝を禁じている。組織委によると、札幌で開かれる間マラソンの場合、発着地点が「会場」にあたり、パートナー企業でも広告は出せないという。沿道の広告も配慮が必要で、布で覆ったり、中継カメラワークで映らないようにしたりする可能性がある。15日、札幌で開かれた報道機関対象の説明会で、組織委の報道担当者はスポンサー以外の屋外広告について「基本姿勢としては、なるべくテレビに映り込まないようにするのが原則」と述べ、「あまり現実的でない解決策にはたどりつかないはず。いかに簡素で効率的にするか、(道や市との)実務者連絡会議でも強調されている。これから議論していく」と答えた。東京五輪・パラリンピックをめぐっては、7競技が開かれる「幕張メッセ」(千葉市)が来年4月21日~9月20日、使えなくなる予定。バドミントンなどが開かれる「武蔵野の森総合スポーツプラザ」(東京都調布市)も来年4月中旬以降、メインアリーナなどの一般利用ができなくなる見通しだ。

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