10月9日 「駆け込み」動いた消費者

日本経済新聞2019年10月6日7面:紙製品2.3倍、酒類7割増も 軽減税率、食品は横ばい トイレットペーパーなどの日用紙製品では前年同期比2.3倍、酒類でも6~7割の販売増を記録する商品もー。消費増税前の最後の週末、スーパー店頭は軽減税率の対象外の商品の駆け込み消費ににぎわっていたことが、全国のスーパー約460店の販売データを集計する日経POS(販売時点情報管理)の分析で明らかになった。消費増税の前後で消費の崖ができないように、飲料や食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率や、キャッシュレス決済に対する数千億円規模のポイント還元制度などで増税後の消費が配慮されていきた。調査会社インテージ(東京・千代田)の消費者調査では軽減税率について「内容を理解している」のは9月下旬で46.2%だった。がだやはり軽減税率の対象外となった商品に駆け込みが起きた。特に目立ったのはティシュぺーパーなど日用紙製品だった。9月28~29日は前年同期比2~2.3倍となった。中堅スーパーのいなげやでは高級品を終身に「売り切れを心配して取り置きを頼まれる店舗もあった」(担当者)。紙おむつ類は同85%増~2倍。ベビー向けは「成長んよりサイズが変わる」(花王)とあって、買いだめ対象は大人向けだった。29日には紙おむつ全体を上回る2.4倍となった。例外はたぼこ・喫煙関連用品だ。18年10月のたばこ税の引き上げ時は日本たばこ産業(JT)など大手が主力ブランドを1箱20~40円引き上げた。今回の値上がりは1箱10円程度と小幅だったため前年と比べると駆け込みは目立たなかった。酒類は日用品などに次いで駆け込みが目立った。保存できるウイスキー・ブランデー類は9月29~29日の週末に前年同期比62~74%増だった。サントリーホールディングスは買いだめ向きの商品だったと分析する。ビールは10~42%増、日本酒は23%増だった。ディスカウントストアのビッグ・エー(東京・板橋)では軽減税率の店内告知はしなかったが、「4㍑の焼酎やビールを箱買いする高齢者らの駆け込みが目立った」(三浦弘社長)という。軽税率の対象となるのは飲料や食料品で、これらは落ち着いていた。スナック菓子は9月28日が前年比4.9%増、29日が同23.5%減。水もほぼ横ばいだった。例外は米などの穀類で、日用品や酒類との「ついで買い」が起きたもようだ。消費税率が前回引き上げられた14年4月は、増税の2週間前から駆け込みが始まる商品が多かった。紙おむつ類は金額ベースで3月の第3、4週がいずれも前年同期比47%増だった。前回は税率の引き上げ幅が3%だったほか軽減税率もなく、生活防衛の意識が強かった。今回は消費者の動きの鈍さにスーパーなども動いた。全国約5万店のチラシや買い物情報を扱うロコガイド(東京・港)では、9月22日からの1週間でスーパーが投稿した商品情報が酒類や文具・雑貨が前年同期の3倍以上にのぼった。 時計など高額品、冷蔵庫やTV・・最終週に需要急増 百貨店やドラッグ店 百貨店では9月の売上高が前年同月を2~3割上回ったもようだ。高額品の氏名買いが月末に向けて伸びた。大丸松坂屋百貨店では、高級ブランドの売り上げが上旬は前年同期を約3割上回り、下旬に約2.3倍となった。高島屋は20日まで同77%増だった時計が21~30日は2.8倍と「数百万円の商品も動いた」(高島屋)という。ただ、前回増税の前月の14年3月と比べると伸びは限定的だ。ビッグカメラは9月後半の冷蔵庫の販売額が前年同期比2.5倍に増えた。9月第1週に5割増だった掃除機は4週目に3倍まで伸長。ノジマでも2週目に3.5倍の有機ELテレビが翌週から6倍、5倍と推移した。10年前の家電エコポイント制度でテレビを購入した消費者の買い替え時期とも重なった。ドラッグストアでは駆け込みが起きたのは第4週からだった。「消耗品を買いこむ高齢者が目立ち、棚から消えた」(ドラッグストア幹部)。目当ての商品のついでに軽減税率対象の菓子などの食品も買う人が多く、最終週で売り上げが3~4割増えた企業が多かった。

朝日新聞ASAの伸光堂西部販売 森林文化協会

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