10月16日 詐欺の手口とは【7】

朝日新聞2017年10月9日31面:「良い人」装い巧みに会話 ウソをついて人をだますのはどのような人なのでしょうか。話していて、おかしいと思うことはないものなのでしょうか。詐欺師と一目でわかるようでは、彼らは「商売」になりません。一見そう見えないうえに、被害者にはこんなことを言わせてしまうことがあります。「あんなに良い人だったのに」 悪徳商法の被害者は、営業担当が話す取引の内容に関心の持つのではありません。その言動を信用し、貴重な蓄えを預けてしまいます。取引きの内容と営業担当の言動は車の両輪です。「良い人」に見られるよう、演技をしているのです。それも、ごく自然に。
会社も様々な「小道具」で支援します。有名企業に似た社名で良いイメージを演出します。本社は銀座や新宿などの有名ビルに置き、各種名簿をもとに女性が電話をかけます。「池袋のサンシャインビルからお電話申し上げています。〇〇と申します」といった具合です。豊田商事の元中堅幹部の会社を大阪府警が摘発したことがあります。幹部2人が警察に出した「私から見ただましやすいタイプ・だましにくいタイプ」という「申述書」があります。
それによると、最初の電話を最も重視し、契約できるかは、訪問の約束の電話でわかるそうです。具体手には「家までの道順を丁寧に説明してくれる人」「笑って話す人」などと書かれています。さらに、だましやすいのは、「子供が独立した夫婦2人か、独り暮らしの人」とされています。「相談相手が少なく、情にもろい」というのが理由です。「持家でローン済んだ人」は貯蓄に関心が高く、狙いやすい、ともあります。
だましやすい順番は、①定年退職者 ②自営業者 ③警察官以外の公務員 ④主婦、の順です。ただ、警察官も、退職者は狙われています。教職員の退職者は格好の標的です。悪徳業者は、春の人事異動の新聞記事を熱心に読みます。そこには、3月末で退職した校長先生の名前も掲載されています。そこへいち早く営業をかけて、こう言います。「父も教員をしていまして」「私も〇〇大学卒業です」「偶然ですね。同じ県の出身です」
強引に縁を見つけ出し、話しをつなぎます。庭にバラなどが咲いていれば園芸の話。花鳥風月は格好の話題です。新聞記事にしっかり目を通し、話しの種をつなぐ努力を惜しみません。元校長の被害者は「教え子のように思えて、応援したくなりました」と振り返ったほどです。さらに悪徳業者は、過去にだましたことすら、営業の口実にして近づいてきます。原野商法での「二次被害」はその典型です。
以前の営業担当が再びやってきて「あの時はご迷惑をおかけしました。ようやく土地を処分できそうです。測量費用と宣伝費として、改めて150万円いただけたら処分したします」などと言います。つい信用してお金を渡すと、それきり連絡がなくなってしまいます。
彼らは電話の営業を重視しています。世知辛いようですが、見知らぬ人からの電話は相手をしないのが最大の対策になります。
(悪徳商法被害者対策委員会会長 堺次夫)

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