1月25日 離婚の中で 若者の胸のうち

東京新聞2018年1月16日6面:ネットの出会いも「あり」 2017年の正月、大手メーカーに勤める西尾大樹(26)=仮名=は初対面の女性と向かい合っていた。相手は20代の会社員。最初はお互いに緊張したが、次第に打ち解けて会話も弾んだ。「こういう出会いもありだな」。女性とは、男女が交際相手や結婚相手を探すインターネット上のマッチングサービスで知り合った。大樹が初めてマッチングサービスを使ったのは16年の夏。スマートフォンの画面に表示される、知らない女性の写真を左右にスライドして選別していく。「作業」をしている感覚が強い。ピンと来る出会いがなく、3ヵ月ほどでやめた。
再開したのは16年の12月30日だ。別の会社のマッチングサービスで、利用中の友人に薦められた。もう3年以上恋人がいなかった。「今年も彼女はできずじまいか」。年末で時間ははっぷりある。一人暮らしの部屋でベットに寝そべりながら、登録した。大学、職種、年齢、年収‥。個人情報を入力し、運営会社による本人確認審査を経て約1時間で登録が完了。「20~30歳」「関東圏居住」「たばこを吸わない」などの条件で女性を検索して「いいね」を押すと、2時間もたたないうちに返信がきた。マッチング成立だ。半年間で約100人とマッチングし14~15人と会ったが、交際に至らなかった。7回会った人もいるが「もっと良い人がいるかも」との思いがあり、踏み切れなかった。「バーチャルの世界で無限の可能性があると錯覚してしまった」
マッチングサービス「Pairs(ペアーズ)」の運営会社エウレカによると、12年からのサービス利用者は台湾も含めて累計600万人に上る。利用者は20代後半~30代前半が最も多い。人工知能(AI)技術の一種である「機械学習」と呼ばれる手法を使ったプログラムで趣味や利用時間帯を分析。相性の良さそうな異性が互いに表示されやすい仕組みだ。友人はサービスで恋人を見つけたが、大樹は交際に至らないまま半年で利用をやめた。いまは会社の同僚と付き合っている。マッチングサービスではどこか構えてしまい、自然体でいられなかった。もっとも後悔はしていない。「お見合いや合コンと同じ出会いの手段。うまく使えばいい」 (敬称略)

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