1月17日 京急電車ピカピカで復活

朝日新聞2020年1月15日25面:「昭和の職人」ら力合わせ整備 川口市の青木町公園に野外展示されていた京浜急行電鉄の電車「デハ230形デハ236号」が、21日に横浜市西区のみなとみらい21地区にオープンする京急ミュージアムで展示される。ボロボロだった車体はOBも加わった同社の技術者の手で新車のような輝きを取り戻し、展示の花形として復活する。 21日から展示 この車両は引退後、1979年から青木町公園の市児童文化センターで展示活用された。京急線は川口市を走らないものの、ある大学の先生が購入したが置く場所が見つからず引き取ったそうだ。鋳物で栄えた工業の街だけに技術力の高い電車を探していたこともあったという。しかし、同センターが2002年に閉鎖された後は雨ざらしの状態に。車体はさびて朽ち果てたようになっていた。17年5月、京急が同形で現存する3両のうちの1両だったこの車両を引き取り、修復作業が始まった。外装は塗装を剥離して腐食のひどい所は溶接でつぎあてた。木製の床も制作時と同様に張り替えた。「昭和の職人」の当時の整備担当のOBと現役とが力を合わせ、京急の特徴の赤に白い帯の車体がよみがえった。その一方で再生できない部品も。天井の扇風機は一世代後の車体のものを使った。直流で20Wの蛍光灯は明るさを落として暖かい色合いのLEDを用いた。昨年6月、仕上がった車両が修復作業を進めた横浜市金沢区の総合車両製作所から京急本社1階のミュージアムに搬入された。深夜の作業で公表もしていないのに、鉄道ファン約200人が集まった。お忍びで来た達道マニアのタモリさんの姿もあったとか。人気のほどがうかがえる。川口でも社内で家族連れがお弁当を食べる姿が見られるなど人気があった。ミュージアムを担当する京急の飯島学さんは「復活した車両でも訪れた人が様々な思い出をつくってくれれば」と話している。京急ミュージアムは開館が午前10時~午後5時、定休日は火曜日など。一部体験コーナーを除き無料。2月24日までは、すでに終わっている抽選で申し込んだ人のみに公開される。(堤恭太)
デハ230形デハ236号 1930(昭和5)年に運行が始まり、78(昭和58)年まで活躍した。最大長16㍍、最大幅2.74㍍、最大高3.96㍍、自重33.5㌧。デハ230形は当時の最新の構造設計を用いた軽くて丈夫な車体で、海岸線の景色がよく見えるようにと他の電車より縦が10~20㌢長い105㌢の窓による明るい車内が特徴。「私鉄の名車」として高く評価された。

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