最後の医療

朝日新聞3月13日11面:人生の最終段階の医療について、どう考え、どう決めたらいいのでしょうか。家族で話し合っておくことが大切と思っている人は多いのですが、実際には話すきっかけをつかむのが難しいところです。特別養護老人ホームで最後のときが近づいている人や家族との話し合いを続けてきた医師の話を聞きました。
特別養護老人ホーム(東京都)の常勤医の石飛幸三さんは10年間、入所者のみとりに取り組んできました。著書『平穏死』のすすめ、では行き過ぎた延命治療の課題を提起しました。
<中略>老いて衰え、最後の時期が近づくと、徐々に食べれなくなり、眠る時間が長くなります。そして肉体的にも精神的にも苦痛がなく、穏やかに亡くなります。命の終わりは自然に任せるのが楽できれいなことだということを、入所者の最期の様子を見せていただき、教わりました。そして、時間の長さだけにこだわるのはやめるべきだと考え、それを「平穏死」と名付けました。
「自分は管だらけで最期を迎えたくない」という方は多いようです。ただ、自分の親や夫婦が「最期」の状況を迎えると「何とか命を延ばして欲しい」と変わることがあります。
私が勤める施設の入所者の平均年齢は90歳近くで、認知症の方が9割です。点滴えなど医療技術を駆使して1日でも長生きしてほしいと考える家族もいれば、少量の食事と水分で静かに最期を過ごしてほしいという家族もいます。
施設では、定期的に家族会を開き入所者の過ごし方について話し合います。「いよいよ」となった段階で、最期の迎え方について家族と職員が話し合いの場を持ちますが、家族の中で意見が分かれて、3回や4回話し合うこともあります。(中略)
老人ホームなどの施設で亡くなる方は確実に増えています。坂道をゆっくり下っていく方のお手伝いをしながら人間らしく生きて逝って頂く場所だと思っています。大切なのは医療の受け方も最期の迎え方も自分たちで考え、くいのないように死ぬことです。1回だけの人生なのですから。

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