断れない「寄付」って変

朝日新聞2月8日34面:「自治会は今」町内会には寄付という名の強制金がある。断る勇気がない人もいる。昨年9月下旬、朝日新聞のフォーラム面で「自治会・町内会」の特集を初めてすぐ、松山市の女性からこんなめーるが寄せられた。一家は転勤族で7年前に引っ越してきた。この地域は、代々この地に暮らす旧住民と、一家のような新住民が入り交じっている。入会時に町内会から6万円を求められ、驚いた。地区の組長に聞くと、集会所の負担金と言われた。以前住んでいた愛知県春日井市では、自治会の入会金は2千円だった。ほかにも町内会から支払いを求められることが多かった。例えば、地区の社会福祉協議会(社協)の会費年300円、公民館の地元負担金年800円。年2回ある地域の水路掃除に不参加の場合は1回2500円の「出不足金」が課されることもあった。 いずれも組長が家に微収にやってきた。払わなくてもいいのかどうか、はっきり分からず、断りづらかった。「寄付は決まりです」と言われることもしばしば。寄付自体が嫌なのではない。途上国支援団体に月4千円を寄付している。「町内会に強制されるのはおかしい」と次第に断っていった。 退会を決意し、町内会長に伝えたが難色を示されたため、弁護士に相談した。 内容と配達を証明できる形で退会届を郵送した。その後、町内会側からは音沙汰がない。「新参者の自分だけは町内会のやり方は困難。寄付の拒否や退会に踏み切りたいが、人目を気にして、できない人もいる」と感じている。 このほか、自治会に払った会費が気づかぬうちに寄付に充てられていたという声も朝日新聞に寄せられた。 班長が各世帯を回って日本赤十字社の会費などを集めるやり方をやめた自治会が千葉県佐倉市にある。14年前、当時自治会長だった女性によると、市外から引っ越してきた女性が役員会でふと、社協の会費って何? と漏らしたことがきっかけだった。役員会で話題にしてみると「集める人も、集められる人も、嫌な気持ちになる」とみな思っていたことがわかった。そこで考えたのが大判の封筒を使う方法だ。誰がいくら入れたか分からないように封筒のお金を入れるところだけ開けておき、隣にの家に回す。封筒の表には寄付するかどうかも、金額も自由と書いた。ただ、こうした方法が周りに広がっているわけではない。封筒方式を実現できたのは当時、役員10人のうち女性が6,7人を占めていたからだと思っている。「リタイア男性中心の『おやじ自治会』や同じ人が長く居座る『ボス自治会』では改革が難しい。役員に主婦がもっと入らないと変わらない」

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