患者を生きる 3千回記念【2】

朝日新聞3月2日33面:沖縄県宮古島に住む池間真吾さんは、腎機能が低下し、2009年の人工透析を始めた。就職した地元観光協会の仕事で泊りがけの出張をしたが、現地での透析が必要で毎回、施設探しに苦労した。その経験をもとに全国の透析施設を調べ、旅行中の患者の受け入れ情報をデータベース化した。大手旅行会社に情報を提供する会社「旅行透析」を12年に設立。透析患者の旅をサポートしている。(15年2月10日~13日掲載)「ここが新しい仕事で使う倉庫です」再会した池間さんに案内されたのは、宮古島の市街地にある30平方メートルほどの貸倉庫だった。 血液を濾過する「ダイアライザー」やチューブ類など、人工透析に必要な消耗品をこの倉庫にストックし、島内の病院に安定供給する。それが、池間さんが取り組む新事業だ。 「宮古島は台風銀座ですから」離島の宮古島では、台風でフェリーが欠航すると、透析に使う消耗品が予定通りに病院に届かなくなる恐れがある。新しい会社をつくって倉庫に備蓄しておけば、台風に見舞われても心配せずに済む、と考えた。 宮古島では5ヵ所の施設で約140人が血液透析を受けている。池間さんは島内の池村内科医院に週3回通う。医院長の池村眞さんは「今は台風の予報が出ると透析用の備蓄を多めに発注して、病院内にたくさんストックしておかなければなりません」と話す。 池間さんは、そうした病院側の負担を減らしたいという。新事業も患者としての経験から誕生井した。事業を担う会社「腎友メディカル」を昨年10月に那覇市に設立、池間さんが社長に就いた。社員は「旅行透析」と兼務で、5人中、4人が透析患者だ。 そのうちの一人で専務の野嵩正恒(のだけまさつね)さんは「離島で透析を受ける人たちの安心を支える仕事に、やりがいを感じる」と語る。 透析用の備品を保管しり倉庫は現在、宮古島に2ヵ所を確保した。この春から業務を本格化させる予定だ。「将来は石垣島にも倉庫を借りて、事業を広げたい」と池間さんは意気込む。

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