天声人語

朝日新聞4月21日1面:自動車免許の教習で「だろう運転」と「かもしれない運転」を習ったことがある。人が飛び出して来ることはないだろう。前の車が急に止まることはないだろう。そんな思い込みを戒め「危険なことがあるかもしれない」と注意して運手すべきだと▲熊本地震の活断層のずれは鹿児島まで及ばないだろう、川内原発に影響はないだろう。できればそう思いたい。しかし、地震発生から6日で、すでにいくつかの「だろう」が裏切られている▲最初の地震よりも大きな「本震」が起きるとは、誰も予想しなかった。その後も続く大きな揺れに、専門家から「経験則から外れている」との声が出た。本震の原因とみられる活断層は考えていたより長いことが分かってきた▲川内原発のある薩摩川内市の岩切秀雄市長は一昨年、事故時の避難に九州新幹線を使う案を示していた。自身で原発が壊れても、なぜか新幹線は動く「だろう」と考えていたようだ▲SF作家、小松左京氏の短編に「戦争はなかった」がある。戦後二十数年、主人公には鮮明な戦争体験があるのだが、周りの人には全くなく、捜しても記録すら見つからない。戦争がなければ今の日本は考えられないじゃないか、という主人公の言葉がむなしく響く▲まさか「福島の事故はなかった」という気分のなっているわけではあるまい。今からでも遅くはない、余震が完全に収まるまで、川内原発をいったん止めることを考えてはどうか。全国に広がる不安の声に耳を傾けて。
🙄 ここまで地震が続くと九州全域の原発が心配になると思います。

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