外見のケア【5】

朝日新聞2月6日23面:国立がん研究センター中央病院は2013年、がんの治療に伴う外見の変化の問題に取り組む専門部署「アピアランス支援センター」をつくった。治療中も、働いたり、学校に通ったりする患者が増えるなか、人間関係に悩んだり、行事への参加をためらったりする問題に対応するのが目的だ。センターが抗がん剤治療中の通院患者に、体に起きる副作用の苦痛の度合いをたずねると、女性では「吐き気」「前身の痛み」などを抑えて「頭髪の脱毛」の点数が一番高かった。まつ毛やまゆ毛の脱毛も10位以内。担当者は、医療が注目していない外見の変化のほうがつらいこともあるとみる。治療で治りやすいがんでも「頭髪が抜ける」と聞くと、闘病意欲をなくしてしまう患者もいるという。野澤桂子センター長は「医療従事者」の間では、患者は治療に専念するべきだと考えられていた。患者側にも『いい患者』でいたいとう意識があったと話す。連載で紹介した看護師の女性は、入院中に普段は時間がなくてできないパックをしたり、髪が抜けると地毛ではしない髪型や色のカツラをつけたりした。「外見の変化」を治療のためだから仕方ないと考えるより、新しいおしゃれを試す機会と前向きにとらえていた。野澤さんによると患者の唇や爪で容体の変化に気づくことができる場合もあるので、入院中のマニキュアや口紅を認めない病院もあるという。国立がん研究センター中央病院では、吐き気の原因になりやすい、香水など匂いの強いもの以外は制限がない。
苦痛に感じる抗がん剤の副作用の順位:男性1位前身の痛み、2位吐き気、3位発熱、4位口内炎、5位しびれ:女性1位頭髪の脱毛、2位吐き気、3位しびれ、4位前身の痛み、5位便秘(2009年、国立がん研究センター中央病院で抗がん剤治療を受けた患者を対象にアピアランス支援センター調査結果

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