外見のケア【3】

朝日新聞2月4日31面:右前腕部に悪性の腫瘍が見つかった看護師の女性(48)は、抗がん剤の点滴治療を受けるため、2015年8~9月、国立がん研究センター中央病院(東京都)に3回入院した。幸い少し胃が持たれるくらいで、吐き気がなどの副作用はなかった。ただ、顔のしみがひどくなったような気がした。病室で毎日、顔のパックをしていると、同室の女性患者から「「入院中にパックなんかするの」と驚かれた。「ふんだんだと、仕事で忙しいから、こういうときでもないとできないのよ」と答えた。9月の入院中、病院内にあるアピアランス支援センターの人たちが病室にやってきた。部屋で安静にしていなければならない患者たちにマニキュアを塗ってあげるためにだ。ついでに自分も塗ってもらった。「ふだんは絶対にしないような色使いにしよう」と思い、黄緑とスカイブルーを交互にした。抗がん剤の副作用で髪が抜けるのがわずらしかった。美容室で丸刈りにしてもらった。夏場はかつらをつけると暑い。髪が後ろだけのカツラや帽子タイプの簡易なカツラも買った。
3回の科学療法で腫瘍の大きさにあまり変化は見られなかった。腫瘍を取る際、血管や神経を温存できないので、右腕全体を切断せざるを得ないという。すでに覚悟を決め、左手だけで生活を送る訓練をしていた。手術は10月。再発や転移を防ぐため、上腕の真ん中ほどまで切断した。「予想より腕が残った。でも傷口がきれいではないな」と思った。職業柄、事故などで突然手を失った人と接した経験は多い。「自分は準備期間があって恵まれているな」と思った。

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