外見のケア【4】

朝日新聞2月5日30面:右腕の腫瘍で切断手術を受けた看護師の女性は2015年12月、今の病院に勤める前に働いていた医療施設に久しぶりに顔を出した。以前の同僚たちにはまだ自分の病気のことを打ち明けていなかった。電話やメールでは伝えづらかったので直接話すことにした。いきなり施設に行くと驚かせることになるかもしれない。そう思い、施設の近くの喫茶店に元同僚を1人ずつ呼び出した。「その髪はどうしたの?」地毛のときはずっと短髪だったが、そのときはおかっぱのカツラをかぶっていた。「がんになっちゃって、抗がん剤で髪が抜けちゃったの」「それで、どこのがんなの」「実はこうなの」と言って、右腕をあげると、みな一様に息をのみ、顔色が変わった。「自分が思っている以上に、周りの人はショックを受けるんだ」と気づいた。「故郷で葬儀や結婚式に出るときにもわからないようにする義手が必要」そう思って、装飾用の義手を作ることにした。勤務先の病院に出入りする業者に説明を聞き、今年1月に型どりした。今度いつものように和服を着て、いつもの仲間と一緒に、楽しみたいと思っている。

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