可愛い野鳥 隣のオヤジが威嚇する 檀蜜さんが回答します

朝日新聞4月3日14面:(相談)私と妻は、庭に集まる野鳥の群れを見るのが大好きです。メジロやシジュウカラなどが、私どもを和ませてくれます。ところが、近くのオヤジの野菜畑で、鳥を追い払うため、爆発音をたてるのです。鳥たちは驚いて飛び立ってしまいます。お互いに会話をしずらく、あいさつを交わす程度の間柄。難問です。(茨城県、男性79歳)
相談者さまには『聖☆おにいさん』をお勧めします。ブッタとイエスが西東京のアパートで人間のように暮らすマンガです。天界にも人間界にも「困った人」はいます。彼の背景を知り優しさをもって応じるブッタとイエス。時おり出てくる宗教観もさらりと解釈できます。周囲に振り回されながらも隣人を愛す精神で向き合う2人の姿に励みをもらえるかもしれません。
相談者さまの文面を拝見する限り、隣人の男性がさぞや苦手なのでしょう。カタカナで体温低く「オヤジ」と表現されているあたり、狭間に冷たい空気が流れている様子がうかがえます。野菜を守るため発砲音で鳥を威嚇…どうやら先方、鳥に情けはお持ちでないようです。糧となる野菜を犠牲にしてまで相談者さまの平安に協力するなど絶望的と見切りをつけ、お話をすすめましょう。
ここは一つ、「か弱い79歳」を演じてみてはいかがでしょうか。「最近生きることについて考える。誰かととげとげしたままこの先を生きることが無意味に感じる」…なので育てている野菜と何かを交換したり、野菜の育て方を教わったりと「再交流」を始めたいと言いながら様子をうかがいましょう。可能であれば途中で意味深な咳き込みと憂いをおびた目線を向け敵意のなさを伝えてください。その方が人生をもっと丸く生きたいという切なさが演出されると思います。そこから少しずつ時間をかけて「女房と庭に来る野鳥だけが生き甲斐」と伝えていきます。
嘘も方便です。それでもオヤジさんが猟銃で鳥もろとも威嚇してきたら、その時は構わず逃げてください。 今まで疎遠だった分長期戦は仕方ありません。オヤジさんの日常を探り、何故野菜を育て、鳥を追い払う暮らしをするのかを相談者さまなりに感じてください。「何で俺がそんなこと」は言いっこなし。可愛い野鳥と奥さまのために賢者となる姿はさぞや素敵でしょう。鳥には引き続き餌をあげてください。騒音あれど危害なしと理解し、餌の誘惑にのってくる賢き鳥たちのためにも… 次回は歌人の穂村弘さんが回答します。悩みを募集します。住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記し、郵送なら104.8011 朝日新聞読書面「悩んで読むか、読んで悩むのか」係、Eメールは dokusho-soudan@asahi.com へ

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