印旛沼から拡散

東京新聞4月14日1面:東京電力福島第一原発事故による首都圏への放射能汚染問題で、本紙は昨年に続き、茨城、千葉両県にまたがる水郷地帯の状況を独自に調査した。前回と比べ放射性セシウム濃度の上下はあるものの、手賀沼(千葉県)や牛久沼(茨城県)汚染は高止まりの状況。印旛沼(千葉県)から花見川河口(同)へたどったところ、沼から川、東京湾へと汚染が広がっている状況が分かった。
調査は今年一月、水郷一帯の沼や川計二十四カ所で採泥器を用いて底の堆積物を採取。合わせて河川敷など採取地近くの土も採取した。乾燥させ落ち葉などを取り除き、樹脂容器に詰め、それぞれ八時間かけてセシウム濃度を測定した。
その結果、汚染が目立ったのは手賀沼。沼そのものは昨年より少し低下傾向が見られるが、上流にある調整池の中央では、1キロ当たり5867ベクトルを検出した。 採取点近くの地上の土は9069ベクトルあり、分別管理が求められる指定廃棄物(8000ベクトル超)を超える濃度。 高さ1メートルの空間放射線量も毎時0.7マイシーベルト近くあった。現場は、すり鉢の底のような場所。雨で増水して汚れた土砂がたまっり、水が引いた後に乾いて濃縮するるーというプロセスを繰り返し、局所的に濃度が高くなったとみられる。
昨年1~2月の前回調査の後、同9月に実施した東京湾調査では、花見川河口で高い汚染が確認された。 その汚染源が印旛沼かどうかを確かめるのか、今回の調査目的の一つだった。
印旛沼と花見川をつなぐ新川は、水門でせき止められてよどみ、700ベクトル近くにまで上昇していた。
水門より下流の花見川では、200~400ベクレルに低下。河口に近づくと水量は激減し、堆積物はほとんどなく、採取できなかった。 大雨の際には水門から大量のにごり水が放出される。 セシウムを含む泥が海へと洗い流され、下降で堆積したとみられる。
一方、国内二番目の大きさの霞ヶ浦(茨城・千葉両県)は地点によって95~1022ベクトルと濃度のばらつきが大きいが、水深のある地点の方が濃度が高くなる傾向があった。(山川剛史・荒井六貴)

2016/ 4/14 15:27

2016/ 4/14 15:27

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