がん遺伝性【4】

朝日新聞1月29日26面:2014年夏、愛媛県に住む40代の女性は、遺伝子検査で「遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)」だと分かった。2度の乳がんで両胸の乳房全摘出手術を受けた女性は、卵巣がんのリスクを下げるため予防的に卵巣や卵管を切除する手術を希望した。この手術によって妊娠は望めなくなり、更年期などの症状が出る場合もあるが、年齢的にも迷いはなかった。公的医療保険は使えず、約80万円を自己負担して手術を受けた。手術日は、妹の遺伝子検査の結果が出る日でもあった。妹も親から遺伝子変異を受け継いだ可能性は50%。麻酔から覚めると「どうだった?」と妹にメールを送った。「やっぱり姉妹だね」と返信が届いた。妹も遺伝子変異が確認された。退院後インターネットで検索するとHBOC当事者らの団体「クラヴィスアルクス」に行き着いた。次世代のために何かしたい女性も四国支部として活動を始めた。遺伝子変異を受け継いだかもしれない娘には「重い荷物を背負わした」という思いが消えない。人生の困難の一つとして、切り開く力をつけてほしいと願っている。「もし異変があったら、あなたもがんになるリスクが高いということ。怖くない」女性が尋ねると、娘は答えた。「全く怖くないと言えばうそになるけど、お母さんを見ているとがんになっても大丈夫じゃん」がんになってからの生き方を少しだけ褒めてもらえるような気がした。

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