ある日突然 家の中で骨折【3】

朝日新聞4月20日31面:自宅で左足の大腿骨を骨折して、1月8日に伊奈病院(埼玉県伊奈町)で手術を受けた元看護師の女性(75)は1月中旬、リハビリを始めた。 病室からリハビリ室までは担当の理学療法士が車いすで連れて行ってくれた。最初は、主に、ずっと寝ていることによる筋肉の衰えなどを防ぐための運動をした。午前と午後に各40分ずつ。ベットから車いすに移ったり、ひざの曲げ伸ばしをしたりした。翌日は車いすを使い、自力でトイレに行けるようになった。
1月下旬、縫合用のホチキスの針を抜いた。手術から4週間後の2月6日には、立って左足に体重の3分の1をかけるリハビリを開始した。5週目には体重の半分をかけれるようになり、両松葉杖で歩き始めた。
毎週、X線などの診断結果をもとに、主治医の石橋英明医師(54)と理学療法士が相談してリハビリのメニューを新しくした。 以前にも、自転車で当て逃げを受けて左足を折ったことがあったが、これほどていねいなリハビリは初めてだった。 自分が長期入院する側の立場になってみて、看護師らの入院患者への接し方にも心を打たれた。
看護師を頻繁に呼ぶ患者がいる一方、よほど困っていても遠慮してなかなか呼べない患者もいる。 そんな気持ちを察して、看護師たちは「呼んでくれてありがとうございます」「また呼んでくださいね」などと声をかけていた。 「私が若いころ、こうゆう対応をできていただろうか」夜勤の多さなどは自分が働いていた昔と変わらず、仕事の大変さはあまり改善されていないと感じる。そんな中でも笑顔を絶やさない看護師たちに「看護とは精神の仕事である」というナイチンゲールの言葉を改めて思い出した。
7週目には片松葉杖や杖で階段を上り下りする訓練をし、シャワーも1人で浴びれるようになった。 8週目、左足に全体重がかかる杖なしでの歩行を始めた。畳の部屋で座ったり立ったりするなど、自宅で暮らすための訓練も加わった。
順調に回復し、退院は3月12日と決まった。(鍛冶新太郎)

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