あの夏1973年甲子園

朝日新聞1月13日22面:銚子商×作新学院(2回戦)「孤独な怪物は雨に散った」どしゃぶりの雨だった。八回をすぎて降り出した雨は、延長十回を終えて強さを増した。作新学院・江川と銚子商・土屋の投手戦。どちらのチームも点を取れない。江川は夏の栃木県大会ではノーヒットノーランを達成するなど大会を通して2安打しか打たれていなかった。しかしこの日は明らかに調子がよくなかった十一回までに10安打されている。それでもゼロに抑えているが「怪物」なのだが。十二回「怪物」が崩れる時がやってくる。四球、右飛、中前安打、四球、1死満塁となった。雨で球が滑り始めていた。江川はマウンドに内野手を集め「まっすぐを力いっぱい投げたい。それでいいか」一塁手の鈴木が「お前の好きなボールを投げろ。お前がいたから、おれたちはここまで来れたんだろ」江川は「やっとひとつになれた」と述壊する。そしてその1球は大きく高めに外れるボールだった。それなのに「あれが高校野球で最高の1球だった」と言う。

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