「地の文」が隠した背景

朝日新聞1月28日15面:津田大介さん(ジャーナリスト)のコメントから国民的人気タレントSMAPがテレビで謝罪した内容、週刊誌やスポーツ紙の過熱報道などについて、中略:ポイントはこれらの記述が客観的な事実と印象付けられる。「地の文」で行われたことだ。「事務所関係者のコメント」と明記すれば、読者も「これは事務所の言い分だ」と勘案しながら読むことができる。だが、今回一部を除く芸能マスコミは軒並み情報源をぼかし、結果的に事務所の情報コントロールに加担した。理由は言うまでもない。事務所の機嫌を損ねれば、記事を作る上で貴重な情報源が失われ、自らの立場やビジネスが危うくなるからだ。
芸能マスコミ以外の報道機関も対岸の火事ではない。懇意の記者に情報をリークし、自分の伝えたいメッセージを発言者の「コメント」ではなく「地の文」で書かせる手法は、政局報道でも頻繁に見られるからだ。政治資金規正法疑惑が取り沙汰され、連日「有罪確定」であるかのように報道された小沢一郎衆院議員が最終的に無罪になった陸山会事件はその典型だ。芸能事務所と芸能マスコミの関係はそのまま永田町と大手新聞の関係に置き換えれる。本来マスメディアは中立な目線でこのニュースの背後にあるものをえぐり出す必要があった。今回それが叶わなかったため、多様な見方はネットに集中した。全ての情報には、意図がある。メディア環境が激変した今、万人にニュースの裏側を考えさせるような読者本位の報道が求められている。
 

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