9月8日 未来ノート 水泳 大橋悠依

朝日新聞2018年9月2日13面:可能性を信じて 壁は高くても目標見据えて 8月にあった競泳のパンパシフィック選手権(東京)とジャカルタ・アジア大会で大橋悠依(22)=イトマン東進=は個人だけで三つの金メダルを手にした。それでも、決して満足していない。最終種目となったアジア大会女子200㍍個人メドレーで敗れると、「納得のいくタイムが出なかった」と泣いた。大橋には明確な目標がある。それは最も得意な400㍍個人メドレーで「東京五輪で世界記録を出して金メダルをとること」だ。今季のタイムで計算される世界ランキングは8月23日時点で1位。自己ベストタイムは4月の日本選手権で出した4分30秒82だが、カティンカ・ホッスー(ハンガリー)がリオデジャネイロ五輪で出した4分26秒36とはまだ差がある。7月のスペインの高地合宿で、平井伯昌監督と追いつくために必要なラップタイムを話し合った。「こうやって狙える位置にいることが光栄。あと2年で実現させたい」
池江璃花子(ルネサンス)や今井月(愛知・豊川高)にように、高校生のころから強かったわけではない。それでも、大学4年だった昨年4月の選考会で初めて日本代表に選ばれ、この2年で池江と並ぶ女子のエースになった。その成長を支える源は何なのか。「自分の可能性を信じることじゃないですかね」と大橋はいう。小学3年で初出場したジュニアオリンピックは152位。東洋大に進んでからは周りのレベルの高さに圧倒され、貧血に苦しんだ大学2年の日本選手権では最下位に沈んだ。苦しい状況でも、壁は高くても、自分はいつか速くなると信じ続けた。子どもたちへのメッセージとして、色紙に「自分の可能性を信じて」と書いた。「自分にはできないんじゃないかと思わないで。自分の可能性を信じてほしいですね」。もちろん、2年後の東京五輪で輝く自分を信じている。(照屋健)

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