9日 必要な保険とは【12】

朝日新聞2017年8月7日23面:契約内容 家族と情報共有を 年金暮らしを迎えるにあたり、これまで入っていた保険を見直しました。必要な保険は残したいので、これで一安心でしょうか。
生命保険、損害保険のいずれも、契約しただけでは役に立ちません。保険金を受け取るには、自分から請求する必要があります。引き出してすぐ使える預金と異なり、保険には「請求手続き」というハードルが存在します。普段使うことがないので、どの会社のどんな保険に入ったのか、忘れてしまうかもしれません。必要だからこそ残した保険なのですから、契約した保険会社と大体の契約内容は把握し、いつでも役立つようにしておきましょう。
死亡時に保険金を受け取れる生命保険は、自分で請求できません。保険金受取人や法定相続人との情報共有が必要です。別居の親族を受取人としているなら、とりわけ注意が必要です。死亡しなくても保険金を受け取れる生命保険もあります。「リビングニーズ特約」は、余命6ヵ月以内と診断されたとき、一定の保険金を受け取れます。所定の高度障害状態で、死亡保険金と同額の高度障害保健金を受け取れるものもあります。原則、自分で保険金を請求しますが、昏睡状態だったり、認知症だったりすると制球が難しくなります。「指定代理請求制度」を利用できる商品なら、一定の範囲内の親族が代わって請求できます。あらかじめ代理人を指定しておきましょう。
「防災グッズ」である火災保険や地震保険などは、災害による被災後という「いざという時」に役立てるもの。ただ、住まいが倒壊したり流失したりした場合は、保険証券がなくても保険金の請求はできますが、保険会社が分からなけば手続きのしようがありません。分からないときは、日本損害保険協会が運営する「自然災害損保契約照会制度」が利用できます。災害救助法が適用された地域に住む個人に向けたもので、電話連絡後に、契約の追跡調査が開始されます。2週間ほどで結果の連絡がきます。生命保険協会にも同様の仕組みがあります。
こうして契約を探し出すことはできますが、請求手続きや保険金の入金までには通常より時間を要します。それでも、手続きがスムーズに済み、被災後のお金のメドがつくことは、生活再建を進める上でとても大切なことです。平時から、保険証券のコピーなどは、非常時持ち出し袋などに入れておくのがベターです。
代理店を通じて保険を契約しているなら、日頃から代理店と信頼関係を構築しておきましょう。困ったときに問い合わせれば、契約情報をすぐに確認できるはずです。この先、年齢を重ねれば、契約自体を忘れたり、転居して保険会社からの通知が届かなかったりして、保険金の請求が難しくなることも考えられます。どんな保険に入っているのか、元気なうちに子世帯などと情報を共有して、更新や請求手続きのサポートをお願いしても良いでしょう。お盆で家族が集まるなら、今年は保険の話もそてみてください。(ファイナンシャルプランナー、社会福祉士 清水香)

朝日新聞ASAの伸光堂西部販売 森林文化協会

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