8月30日 自動運転 世界に制御技術

日本経済新聞2018年8月25日1面:トヨタ系4社が新会社 トヨタ自動車のグループ企業が次世代車での競争力向上へ技術力を結集する。デンソーやアイシン精機まど4社は、自動運転の基盤技術を開発する新会社を設立。自動運転車の中核となる制御システムを開発し、世界の大手メーカーや新興企業に外販する。自動運転は電動化と並び次世代の競争力を占う分野で、米グーグルなど異業種も開発を競う。かつて自動車大手は中核技術を囲い込むことで競争力を保ってきたが、外販を積極化し次世代車で標準を握る方策を探る。
標準化めざし外販 新会社は電装品に強いデンソーと変速機などの駆動部品を手掛けるアイシン、ステアリングのジェイテクト、アイシン子会社でブレーキ議場を手掛けるアドヴィックス(愛知県刈谷市)の4社で年内にも設立する。デンソーが過半出資する方向で調整している。自動運転車は周囲の状況を認知し、人間の脳のように判断をして車の操作を指示する技術が中核となる。全体を制御する自動運転システムの開発競争が激化している。独ボッシュや同コンチネンタルといった世界の部品大手が車メーカーに提案を始めており、米グーグル系や中国の百度(バイドゥ)も人工知能(AI)の技術を軸に参入を目指す。
トヨタはAIなど最先端技術を開発する研究所を16年に米シリコンバレーに設立。今年3月にはそうしたAI技術を車に実装するためのソフトウエア開発を手がける研究会社を都内に設けた。今回の新会社はこうした技術を市販車に搭載させる役割を担う。先端技術である「上流」から実用化に近い「下流」まで一貫して手掛けるグループの体制が整うことになる。具体的には、新会社はAIの判断をもとに車のハンドルやアクセル、ブレーキなどを素早く正確に自動で動かす基盤技術を開発する。センサーから半導体、駆動系部品までまとめて提供することで、他社が搭載しやすくする。かつて日本勢が高い世界シェアを持ったパソコン分野では、中核技術を担う米インテルや米マイクロソフトに支配権が移った。電気自動車(EV)も含めた次世代車開発ではグループなど業界の垣根を越えた競争が激しくなっている。自動車業界ではパソコン同様に既存メーカーが力を失うことへの危機感は強い。
新会社は欧米や中国の自動車大手、新興メーカーなど幅広い企業への外販を目指し、次世代車で業界標準となるような技術の蓄積を目指す。トヨタは20年にも高速道路で車線変更などができる自動運転技術を実用化し、高級車「レクサス」に搭載する計画だ。20年代前半には一般道での実用化に加え、エリアを限定し完全自動運ができる「レベル4」の技術確立を目指している。pwcコンサルティングによると30年までに欧米中で計8千万台規模のレベル4以上の自動運転車が普及する見通しだ。自動運転は米ウーバーテクノロジーズなどライドシェア(相乗り)に加え、物流や商用車での需要も見込まれる。ボッシュなどは企業買収を重ねてシステムを一括提案できる耐性を築きつつあり、デンソーなどは技術を結集して対抗する。

朝日新聞ASAの伸光堂西部販売 森林文化協会

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