8月22日 大阪桐蔭2度目の初夏V 「史上初」

朝日新聞2018年8月22日1面:「徹底力」平成の王者 第100回全国高校野球選手権記念大会16日は21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、大阪桐蔭(北大阪)が金足農(秋田)を13-2で破り、史上初となる2度目の春夏連覇を達成した。夏は4年ぶり5度目の制覇で、優勝回数で中京大中京(愛知=7度)、広島商(6度)に次ぎ、松山商(愛媛)と並ぶ歴代3位タイとなった。選抜大会は3度優勝しており、初夏連覇は2012年以来。
金足農は東北勢初の全国制覇を目指したが届かず。秋田勢としては第1回大会(1915年)の秋田中(現・秋田)以来103年ぶりに決勝へ進出したが、初優勝はならなかった。迫力満点のフルスイングだった。一回1死一、三塁。大阪桐蔭の4番藤原恭大は「直球が浮き上がってくる。すごい」。金足農の右腕吉田輝星の球威を認めながらも、「全力で答えよう」と真っ向から挑んだ。1ボールから、直球をファウル、空振り、ファウル。最後は三振に終わったが、捕手の菊地亮太が抱いたのは恐怖だった。「紙一重のファウル。吉田の全力は、初めて見て打てるものじゃないのに」大阪桐蔭の思惑通りだった。吉田は力を抑えた直球を変化球を散らして打者を打ち取り、ピンチだけ全力で投げるスタイルで、この夏の主役になった。特に、ボールになる変化球を振らせるのがうまい。
だが、桐蔭打線は徹底してそれを振らない。甘い直球だけを強振する。必然的に吉田の球数、そして全力で投げる場面は増えた。球数が100に迫った四回途中から、「下半身に力が入らなくなった」と吉田。そこに打線が襲いかかり、大量点につなげた。「最強世代」。全国各地から集う今の3年生は入学時からそう呼ばれてきた。だが、昨秋の明治神宮大会で敗戦。以降、「自分勝手なプレーはやめよう」と「徹底力」を磨いた。毎日行う実践形式の打撃練習では、打順が一回りするごとに選手たちが集まり、「ボール球に手を出すやつが多かった」「フライが多い」などと指摘し合う。その成果が「今までで一番の投手」(藤原)という剛腕攻略につながった。1991年夏の初出場優勝から、春夏合わせて8度目の頂点。「平成」を席巻した王者が、平成最後の夏に「最強」を証明した。(山口史朗)
金足農 絆と涙と 輝星が投げてくれたから 「オレ、もう投げられない」今夏、一人で投げ続けた金足農の吉田輝星が、マウンドに励ましにきた二塁手の菅原天空に言った。五回、大阪桐蔭の猛攻を受けた時だった。「あんな弱気な輝星は初めてだった」と菅原天。この回を終え、主将の佐々木大夢とともに、監督に投手交代を進言した。菅原天が「運命」と言う仲間だった。中学3年の秋に同じ硬式チームに所属し、「みんなでカナノウに行かない?」と声を掛け合った選手たちが中心。練習中はよくけんかもした。秋田大会に入ると結束。同じ9人で最後まで戦った。吉田は五回で降板し、ライトに回った。試合後に泣き出した吉田を、菅原天は「輝星が投げてくれたからここまで来られた。胸を張れ」と支えた。吉田は「この3年生が一緒だったからきつい練習を乗り越えられた」と感謝した。東北勢の初優勝はかなわなかったが、金足農の「絆」は甲子園に刻んだ。(板名信行)
入場者 初の100万人突破 第100回記念大会は21日、総入場者数が史上初めて100万人を突破した。決勝に満員の4万5千人が詰めかけ、16日間の入場者数は101万5千人になった。これまでの大会最多入場者数は第72回大会(1990年)の92万9千人。

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