8月17日 未来ノート 水泳 大橋悠依

朝日新聞2018年8月12日16面:遅咲きスイマー6歳「最初はアイスめあて」 最上段まで埋まったスタンドに観客の大歓声が響く。9日にあった競泳パンパシフィック選手権女子400㍍個人メドレー決勝。大橋悠衣(22)=イトマン東進=はゆったりとした泳ぎで後続をぐんぐん引き離し、主要国際大会で自身初の金メダルをつかんだ。2位に1秒83差をつける圧勝。スタンドで見ていた父の忍さん(59)は思った。「ほんまに、強くなったなあ」
小さいころは体が弱く、大学4年になるまでほとんど無名の選手だった。滋賀県彦根市で生まれた3人姉妹の末っ子。アレルギーやぜんそくをもち、「風邪をひいては肺炎になる。しょっちゅう病院にいっ」たという思いで6歳から始めたのが水泳だった。通ったのは彦根イトマン。2人の姉についていき、「最初はアイスめあてでした」と大橋は笑う。月に1回の進級テストに合格すると、ご褒美にアイスを買ってもられるのがうれしかった。
大橋家の子育ての方針は「小どもたちの好きなことをやらせる」。両親は軟式テニスの経験しかなく、「楽しんでくれれば、ええ」。小学3年で全国の有望な小学生が出場するジュニアオリンピック(JO)に出たが、壁は厚かった。最初のJOは50㍍背泳ぎで152位。毎年参加したものの、忍さんは「東京に遊びに行くようなものだった」。午前中に1本予選を泳ぎ、午後はディズニーランドやお台場で「東京観光」。大橋は「終わったらディズニーだ、と思いながら泳いだこともある」と明かす。だから、忍さんは驚いた。中学1年の授業参観。大橋は「私の夢はオリンピックに出ることです」と書いた文集を読み上げた。「そんなこと思っていたんか」。ちょうど、4泳法を泳ぐ個人メドレーに取り組み、自信をつけはじめたころだった。 (照屋健)

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