7月12日てんでんこ 自然エネ100%「22」信金

朝日新聞2018年7月7日3面:「かばちゃん」は支店長になり、飯舘電力の太陽光発電を支える。 あぶくま信用金庫の飯舘支店長、椛澤博一(48)が自慢に思ってりうことがある。同支店の「年金友の会」が毎年企画する温泉旅行で、バス1台分を約40人がすごに集まることだ。「ほかの支店は人を集めるのに苦労しているんです。飯舘村の人たちはみな、団結力が強いというか」 「あぶ信」は、本店がある南相馬市など福島県の太平洋側の浜通りを中心に15店舗を展開する。飯舘支店の職員は5人。2011年の福島第一原発事故当時は、双葉町、大熊町の支店など6店の閉鎖を余儀なくされ、今も3店は閉鎖中だ。
今年5月下旬の山梨県への旅も39人が応募した。早朝に村の信金前を出発したバスは、1時間後に福島駅に停車、半分の約20人を乗せた。昨年4月に避難指示が大半で解除された後もなお、村外に住む人たちだ。「ああら、久しぶり」。7割方は女性で、カラオケにビンゴゲームにバスは盛り上がった。菅野敬(74)と妻の皆子(70)も参加した。菅野は昨年までやっていた雑貨店に、小学生だった「かばちゃん」が買い物にきたことを、皆子は覚えている。その椛澤が支店長として戻ったのが15年。菅野が顧問をつとめる飯舘電力が設立されて間もなくのことだった。
「自然エネルギーはこれからの時代をつくる。飯舘の再生に必要ななる」と考えた菅野と椛澤の思いは一致した。あぶ信と福島信金(福島市)の融資で広がった飯舘電力の太陽光発電は、今年8月末には40基になる。飯舘には東京資本のメガソーラー3基もある。発電量は最少でも1.5メガワットで、平均50㌔ワット規模の飯舘電力の30倍になる。規模は小さくても地域に根づく電力。その動きが広がるにつれ、信金の存在感が増している。飯舘電力には県内の2信金に加え、城南信金(東京都品川区)も出資する。信金は営業範囲や出資額に制限があるが、城南信金は震災以降、各地に信金を支援する。顧問の吉原毅(63)は言う。「地域の自然エネを支える信金の輪は拡大しているが、迷っている信金もある。その背中を押すのが私たちの役目だ」 (石井徹、菅沼栄一郎)

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