6月7日 未来ノート カヌー 羽根田卓也

朝日新聞2018年6月3日15面:人気のその先に 達成したいことを持って 2016年リオデジャネイロ五輪の銅メダルでガラリと変わった。羽根田卓也(30)は取材を受ける機会が増えて、テレビのバラエティー番組にも出るようになった。フッション誌の表紙を飾り、スポーツ車ポルシェの日本法人とアンバサダー契約を結んだ。カヌーにも光が当たった。かつて観戦は競技関係者と選手の家族ばかりだったが、昨年のスローラムNHK杯から観戦チケットが売り出された。今年も定員100人に200人以上の申し込みがあり抽選に。「リオから2年たった今でも、一般の方が会場に来てくれるなんて以前では考えられないことで、うれしい」
自分への関心をもっと競技の知名度や普及につなげたい。人気を積極的に受け入れ、写真撮影やサインの申し出に応える。「まだまだ自分は追いかける立場。もっと大勢の方にカヌー観戦に来てもらえるように、頑張っていきたい」。東京五輪へのモチベーションとなっている。
練習環境を求めて18歳で渡ったスロバキアでのカヌーは「日本の野球やサッカーのようだ」。子供たちは学校帰りにコーチの待つ人工コースで練習し、長い休みに合宿へ行く。「日本だと、親がカヌーを買って、車にキャリアーをつけて、休みを削って連れていかないとできない。子供を心配なく預け、始められる環境ができれば、メダルが量産できる」という。ただ、競技人口が増え、練習環境が整いさえすればいいとは思っていない。
「正直、カヌーって社会に必ず要るものじゃない。カヌーをやることこんないいことがある。とか言いたくない。自分はカヌーを通して成し遂げることの尊さを味わった。伝えたいのは、子供には達成したいことを持ち、親には応援してほしいということ。それがカヌーだ、という子供が増えてきたらすごい光栄です」
(松本行弘)

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