6月26日てんでんこ 自然エネ100%「11」源流

朝日新聞2018年6月22日3面:県の検討会は国や電力を真っ向批判した。「あんな行政文書は見たことがない」 ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」は、最高裁で確定した佐藤栄佐久・元福島県知事(78)の「収賄額ゼロ円の有罪」判決に疑問を呈し、改めて無罪を訴えている。環境エネルギー政策研究所長の飯田哲也(59)が推薦の言葉を寄せている。「何度思ったか。3.11の日も佐藤栄佐久知事のままだったなら、今の福島は、そして日本はまったく違っていたはずだ、と」東京電力福島第一原発事故から1年後の2012年3月、福島県は「40年に県内需要の100%相当の再生可能エネルギー(自然エネルギー)を生み出す」と決めた。飯田はこの方針を決めたメンバーの1人だ。
話しはその時から10年以上前にさかのぼる。砂糖は知事に4選された後の01年6月、県エネルギー政策検討会を設置し、自ら会長に就く。県は当時、原発の使用済み核燃料からつくった燃料を使用するという東電のプルサーマル計画を拒否し、緊張が高まっていた。2ヵ月後、脱原発を主張する飯田が講師として呼ばれた。原発推進のための国の審議会とはまったく違い、真正面からエネルギー問題に取り組む姿勢に驚いた。
03年9月に検討会が示した中間とりまとめは、国や電力会社のエネルギー政策を真っ向から批判した。直前の8月には東電の原発でトラブル隠しが発覚していた。中間とりまとめは原子力の核燃料サイクルや高レベル放射性廃棄物処分、決定プロセスに疑問を投げかけ、自然エネは「過小評価」として一層の導入を促した。「あんな行政文章は見たことがない」と飯田は振り返る。正統派の保守を貫こうとする佐藤に、飯田は信頼を寄せた。県が04年に立ち上げた新エネルギー導入推進連絡会に委員として参加した。主なメンバーは8年後に「自然エネ100%」を決める顔ぶれとほぼ同じだった。
佐藤は06年、ダム工事をめぐる汚職事件で東京地検特捜部に逮捕される。12年、最高裁で懲役2年執行猶予4年の有罪判決が確定した。一方、検討会は佐藤が知事を辞任した後も開かれ、10年2月まで39回続いた。5月22日。福島県郡山市であった「傘寿を祝う会」で佐藤はこうあいさつした。「全国の政治家の中でも勝手な動きをしているなと思われた場面もあった。私自身の信念のもとに命がけで闘ってきた」(菅沼一郎、石井徹)

朝日新聞ASAの伸光堂西部販売 森林文化協会

ご予約・お問い合わせはお気軽に

Tel0120-740-276

〒352-0011 埼玉県新座市野火止8-14-29

ページトップへ戻る