6月22日 未来ノート ラグビー 松島幸太朗

朝日新聞2018年6月17日15面:お母さんへの手紙 人生の転機 導いてくれた ラグビー日本代表の松島幸太朗(25)は、ジンバブエ人の父ロドリックさん(故人)と日本人の母多恵子さんの一人息子として、1993年、南アフリカのプレトリアで生まれた。3歳の頃、家族は東京に移り住む。ジャーナリストの父は南アが拠点。母子で過ごす時間が大半だった。「3人分の子育てをした」と母が振り返るほどやんちゃだった松島は、サッカークラブや水泳教室で友達を作り、環境になじんでいた。自分だけで悩まず、思っていることを積極的に発信すれば、問題は解決できる」
友達や先生に恵まれ、それ以来、出自に関するいじめはなかったと松島は言う。多恵子さんの記憶も同じだ。ただ小学生のころに一度だけ、彼は「ママの(肌の)色がいい」と漏らしたという。多恵子さんはその一言が忘れられない。毎年2月の松島の誕生日は、祖父母を含む家族が集まる大切な1日だ。今年、母は手紙を渡した。「その美しい肌の色と、きらきらした目と、自由な心がいいね」と記して。思っていることをきちんと伝えるのが、松島家の流儀。息子は照れくさそうに手紙を読んで「ありがとう」と小さく笑った。本当は、すごくうれしかった。社会福祉士として様々なハンディキャップを抱える人を支える多恵子さん。「彼には彼の、私には私の人生がある」といって居の距離感を保つ。ベタベタした親子関係ではないが、強い絆で結ばれていることは松島の言葉から分かる。「僕は人生の転機で自分を導いてくれる人たちに出会えた。その始まりは、母親です」(野村周平)

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