5月14日 講義にゼミに新聞活用

朝日新聞2018年5月9日30面:朝日新聞社は、全国の大学と協力して様々な講座を展開しています。この4月にスタートした、新聞を授業などで積極的に活用する大学の講座を二つ紹介します。
東洋大 2紙を読み比べ広がる視点 東洋大学社会学部メディアコミュニケーション学科(東京都文京区)で、1年生157人が新聞を定期購読し、授業でも活用する「新聞活用プロジェクト」がスタートした。朝日と読売の2紙を、学科が正式な教材に採用。1年生全員の住居に、両紙が半年ずつ配達される。学科は、ゼミなどの授業で活用する。両社も、社員を大学に派遣して講義をしたり、希望学生を本社に招いて職場体験をしてもらったりして協力する。
プロジェクトをまとめる薬師寺克行教授や同学部教務課によると、「若者の新聞離れが進む中で、新聞を読むことを習慣化させたい。積極的に情報に接し、自らの思考につながるメディアリテラシーを身につけてもらいたい」と考え、プロジェクトを始めた。2紙を読むことで「同じ事実でも書き方が違うこと、評価が異なることを学び、深く幅の広い考え方が身につく」と期待している。
4月24日、両社が「新聞の活用法」をテーマにした講座を開いた。朝日新聞からは教育総合本部の鹿島啓司ディレクターが、新聞の読み方の「きほんのき」を講義した。鹿島ディレクターは「新聞の最も大事な部分は見出し、次が各記事の前文(リード)」と、紙面の仕組みを説明。「すべての記事を毎日読むのは難しい。見出しを見て『面白そうだ』と思ったら前文を読む。さらに興味が湧いたら最後まで読む、でOK。そんな記事が1日何本かあれば、新聞の読み方としては大成功です」と説いた。読売新聞が行ったのはワークショップ。5~6人で一グループになって、各メンバーが関心を持った記事を切り抜いて持ち寄り、さらに取捨選択して一つのテーマに絞って1枚の紙にまとめた。「メディアの影響力」「食べ物の未来を考える」といった見出しがついた手作りの紙面が出来上がった。学生たちはどのように受け止めているのだろうか。埼玉県から通う森田実佳さん(18)は、「今まで文章を書くのが苦手だった。新聞を読むことでわかる言葉を増やし、文章が書けるようになりたい」。千葉県から通う五井俊貴さん(19)は「実家ですでに別の新聞を購読していて、新たに届いたものと比べると違いがあることがわかってきた。意識して読んでいきたい」と話した。
長崎大 氾濫する情報 選び取る力を 長崎大学多文化社会学部でも4月、朝日新聞を活用した提携講座「ジャーナリズム論」が始まった。学生はあらかじめテーマに沿った紙面を読んで授業に臨む。テーマは、国際報道、憲法、核をめぐる世界や被爆地の動きなど幅広い。現場取材に通じた朝日新聞記者らが講義を行い、多様な見方を学生に示す。「フェイクニュース」をはじめ情報が氾濫する現代。同学部は海外留学を必修か推奨としており、語学力の高い学生が毎年入学してくる。的確な情報を選び取る力を学生に身につけてもらうのもねらいだ。学生も「新聞の力を知った」「フェイクニュースをネガティブにだけとえるのでなく、メディアリテラシーを鍛える良い機会としてとらえたいと思った」などと受け止めているようだ。葉柳和則学部長や講座担当の森川裕二教授は「学生にとって新聞を購読するのは負担が大きいが、そのだけ価値がある授業。関心のない情報も目に入る新聞は格好の教材。日常動作として新聞を読むことが習慣になれば」と期待している。

 

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