5月10日 イチロー異例の現役続行

朝日新聞2018年5月5日16面:来季開幕戦で来日の可能性 チームメイトが後押し・目標あるのは大きい マリナーズがこれ以上ない手厚い待遇をイチローに与えた。引退した選手がすぐに球団のフロントに入ることは多いが、現役選手は極めて珍しい。マリナーズが同じように選手として2009年に呼び戻したケン・グリフィーは10年6月で引退。その後に、球団の特別相談役に就任した。16年8月にはヤンキースが、選手契約を1年残すアレックス・ロドリゲスを自由契約にし、特別アドバイザーの肩書を用意。大リーグ通算696本塁打と、大台まで4本に迫り、他球団での現役続行もうわさされたが、この日を境に出場した試合はない。
イチローは引退ではなく、現時点で来季の大リーグ復帰の可能性は十分にある。マリナーズの来季開幕戦が、東京ドームで開催されるからだ。19年3月20、21日にアスレチックスと2試合行う。球団も功労者に最高の舞台を贈ることができる。出さない手はない。同カードで日本開幕した12年には、マリナーズは故障者対応などから、ベンチ入りの25人プラス5人の30選手で来日した。米国に戻るタイミングで、本人がユニホームを脱ぐ選択をするかもしれないが、イチローを連れて行くことには何も障害はない。米野球殿堂入りは引退から5年が経過した元選手に資格がある。確実視されるイチローだが、その時期はまだ先になりそうだ。
(遠田寛生)


大谷、対戦実現せず「残念」 エンゼルスの大谷は、イチローの決断について「残念な気持ちはある」と心境を明かした。4日(日本時間5日)からのマリナーズ3連戦で先発登板が予定されおり、イチローと直接対戦する可能性があったからだ。「常に目標になるような存在だと思う。それは、これからもずっと変わらない」と大谷。永遠に追い続ける。
一問一答 イチローの一問一答は次の通り。 ー容易な決断ではなかったはずだが。「マリナーズと契約してから、毎日がギフトを贈られているようだった。とにかく毎日球場に来ることがハッピーで、その気持ちをかみしめていた。それが終わってしまうのかとも考えたが、こういう提案をいただいた。大好きな人たちでなかったら、その決断はできなかったかもしれない。その意味で、後押しはチームメートだった」 ー試合でプレーできなくて寂しくないか。「これからでしょう。僕は野球の研究者でいたい。自分が今44歳で、アスリートとしてこの先どうなっていくのか見てみたい」 ーブランクが空くが来季にプレーできるのか。「イメージできないことはない。やってみないことには分からない。それも研究材料の一つ。遠いけれど、目標をもっていられることは大きなこと」(共同)
松坂「来年開幕メンバーに」 王さん「一番いい選択では」 マリナーズのイチローがベンチを外され、会長付特別補佐に就任すると発表されたことを受け、日本球界からは驚きの声やエースが相次いだ。日米で数々の名勝負を繰り広げた中日の松坂は「(大リーグを)経験した人間からするとものすごいこと。イチローさんの功績の表れ。誰でもお願いされることではない」。現役続行は厳しい状況だが、「来年、開幕のメンバーに名を連ねると思う」と信じる。マリナーズは来年の開幕試合を日本でする。もし中日との練習試合があったら「喜んで投げたい」。
イチローが出場した2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシックの監督だったソフトバンクの王貞治球団会長は「イチローにとってもマリナーズにとっても一番いい選択をしたということじゃないかな。イチローとしては、まだまだ100%やめてしまうというんじゃなくて、打席に立てるチャンスを残してということで。指導者の道のチャンスも出てきた」と話した。
古巣のオリックスは、イチローが米国に渡ってからもオフには宮内オーナーが会食するなど良好な関係を築いてきた。日本球界に復帰する際には「ぜひオリックスに戻ってきて欲しい」と熱烈にオファーもしてきた。今回の決断を受け、長村球団本部長は「元々アメリカで1年でも1日でも長くプレーしたいという志を持っていた。プレーヤーの可能性を含めての今回の契約は、メジャーリーガーでもいなかった。イチローが決めた以上、我々はこれからの活躍を応援している」と口にした。

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