4月20日 老後への備え方⑨

朝日新聞2018年4月15日26面:支出の把握は年間を通じて 老後資金をためなくてはいけないのはわかるのですが、どこから手をつければいいでしょうか。貯蓄のコツはありますか。老後資金づくりのために貯蓄額をアップさせるには、家計の現状把握が必要です。コツは「年間」を通じて支出を振り返ること。家計簿をつけていなくても作成できる仕組みがあるので、安心して始めましょう。
まず、支出の項目ごとに「毎月の支出」と「年数回の支出」に分けましょう。食費や公共料金のように毎月必要な支出は「毎月」欄に平均額を記入します。固定資産税や交際費のように、毎月ではなく年数回の支出は「年数回」欄を使います。現役時代なら、「年数回」はボーナスから捻出できますが、年金生活ではボーナスはありません。現役で働いている人は、ボーナスをあてにした支出がどの程度あるのか知っておくことが大切です。
二つ目のポイントは、「基本生活費」をきちんと把握することです。住宅ローンの返済額や保険料は、通帳などを見るとはっきりわかります。しかし食費や日用品といった細かな生活費は、日々の記録がないとわからなくなるでしょう。そこで「基本生活費」を「①口座引き落とし」と「②お財布支出」の二つに分けます。
基本生活費は、公共料金など銀行などの口座から引き落とされる費目をまとめます。通帳から集計できます。お財布支出は、口座から現金を引き出して財布に入れた金額を1ヵ月分、合計して記入します。引き出したお金を何に使ったかは書きません。年間支出の合計額をはっきりさせることを目標にしましょう。
これらを年間支出シートに記入しすると、色々気づくことがあるはずです。各項目の「年間合計」を見ると、月々は多額にみえなくても、年間では大きな出費になっているものがあるでしょう。定年前の50代は、「メタボ」な家計になっていることが多いです。やみくもに節約するより、まず現状を把握したうえで、「ここから毎月2万円減らした予算でがんばろう」と、各項目を縮小してやりくりしてみましょう。月2万円の支出減は、年間では24万円減になります。
50代は生命保険料の支出も多いのです。家計の担い手の生命保険料が月2万円弱。さらに月数千円の医療保険やがん保険に夫婦で複数加入し、月4万~5万円の保険料となるケースも少なくありません。年間で48万~60万円にもなります。保険は定年になってから見直せばよい人もいます。しかし早く見直せば、その分多くの老後資金をためられます。4万円の保険料を半分にできれば年24万円ためられます。保険の見直しは次回で詳しく説明します。
このほか、通信費は携帯、固定電話、ネット、有料テレビなどで月に計4万円以上のケースもあります。格安スマートホォンへの切り替えなども検討してみましょう。「生活費」「保険料」「通信費」の三つの見直しだけでも、年間60万円前後の支出を減らし、老後資金に回すことも可能です。まず支出を「見える化」するのが大事なのです。 =全11回 (ファイナンシャルプランナー・深田晶恵)

 

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