4月20日 未来ノート ノルディックスキー複合 渡部暁斗 

朝日新聞2018年4月15日12面:長野五輪の衝撃 9歳で「ジャンプをやる」 2月の平昌冬季五輪(韓国)で、2大会連続となる個人銀メダルを獲得したノルディック複合の渡部暁斗(29)=北野建設=にとって、スキー競技を始めるきっかけとなったのが五輪だった。1998年の長野大会。地元、長野県白馬村のジャンプ会場で、原田雅彦、舟木和喜らが金メダルに輝いたジャンプ団体の試合を、母の佳代子さん(59)、将来ともに五輪出場を果たす弟の善斗(26)=北野建設=と観戦していた。当時小学3年生。観客で埋まり、大歓声が響く会場の一角で、何か駆り立てられるものを感じたという。
「日本選手が金メダルを取る姿に感動したわけではなく、ジャンプ競技そのものにひかれた。音と熱気。会場の盛り上がり、雰囲気に、スイッチを入れられた感じ」。ジャンプをやろうと、この瞬間に決めた。それでも、競技は身近にあった。ジャンプファンの佳代子さんに白馬ジャンプ競技場に連れていかれ、国際大会などを見ていた。白馬北小学校の校庭には15㍍級のジャンプ台があり、全校児童が授業の一環として1~2週間ほど集中して取り組む「ジャンプ週間」と呼ばれる行事もあった。だが、競技をやりたいとは思わなかった。
暁斗は小学生時代を振り返る。「運動は、ちょっと得意、という程度。クラスでも中の上ぐらいだった」。父・脩さん(62)も「小学4年のときの運動神経とかを比較すると、善斗の方があったのかなとは思う」と語る。9歳での決心。小学4年の春、暁斗は、学校で手にした白馬村スキークラブの入会用紙を母に渡した。「それまで、自分から何かやりたいって言ったことがなかった。だから、『本当にやるの?』と3日間ぐらい聞き直された」と笑う。自宅で母が楽しむだけだったジャンプのワールドカップの録画映像なども、むさぼるように見るようになった。(勝見壮史)

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