4月2日てんでんこ 電気のあした「12」100%

朝日新聞2019年3月27日3面:何を自然エネルギーとして認めるか。環境価値をめぐって議論が起こる。 自然エネルギー(再生可能エネルギー)をめぐる議論が最近、SNSで話題になった。千葉商科大学(千葉県市川市)は2月末、「日本初の『RE100大学』を達成!」と発表した。1年間に市川キャンパスで消費した電力量(365万㌔ワット時)を、自前の太陽光発電で作った電力量(369万㌔ワット時)が上回り、101%になったという。国内のNGOなどでつくる「自然エネルギー100%プラットフォーム」は「日本の大学として初の自然エネ100%」よ「認定」した。
これを東京大学特任教授の岩船由美子がツイッターで批判した。「なぜこんないい加減な仕事を? これでは本来の再エネの環境価値に金払う人がいなくなります」千葉商科大が所有する約3千㌔ワットの太陽光発電の電気は、固定価格買い取り制度(FIT)で売っている。FIT法では「(二酸化炭素削減という)環境価値は電気代を払う消費者に帰属する」とされており、自然エネとして認めるべきではないという。
岩船は「環境価値に金がつくことで、高いFIT賦課金による国民の負担が下がる。勝手に環境価値をうたうのは、再エネ普及の邪魔をする行為だ」と指摘する。一方、学長の原科幸彦は「消費電力を自然エネでまかったという意味ではなく、消費分を生産したという意味。電力生産に重要な意味がある」と説明する。
自然エネルギー100%の機運を高めるため、FIT電気も目標達成に含めるスタンスだ。ダブルカウントを認めているわけではない」という。ただ「誤解を招いた」として、「認定」の表現を「評価」に変えた。「FITに環境価値と電気の価値を溶け込ませた制度設計が問題。いまの精度では買い取り価格が下がると環境価値も下がることになる」というのは、環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長の飯田哲也だ。FITの電気にも環境価値はあるという立場をとる。
何を自然エネと認めるか。1年前に自然エネ100%を実現したアップルは、既存の大規模水力から切り出したもののように自然エネをこれまでより広げる効果がない電気、そして環境への影響が心配な電気を調達基準から外している。 (石井徹)

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