4月14日 未来ノート 柔道 阿部一二三

朝日新聞2018年4月8日12面:一本を取る柔道 技を決め切る日々の実践 勝負の畳に上がる時、阿部一二三は何を考えているのか。「どうやって相手を投げて一本を取ろうか、それしか考えない」豪快に相手を投げて一本を取る柔道は、自身の最大の魅力だ。先に「技あり」のポイントを奪えば、残り時間は防御に徹して勝利を狙う戦法もできるが、一本を目指して攻め続ける。
一本を取る鋭さやスピードは、中学時代に兵庫・神港学園高校柔道部に通って磨かれた。高校生相手にもまれながら、投げ込みや打ち込みの基礎練習を徹底的に積んだ。信川厚監督(52)の教えは「しっかり両手で組んで技をかける柔道を覚えなあかん」。中学3年の全国大会は「オール一本」で制覇。圧倒的に勝てた充実感が嬉しかった。
一本を取るために、日々の練習で実践していることがある。「豪快に、大きく、高く技に入り、相手の背中を畳にしっかりつけにいく」。稽古でも雑に投げすてるのではなく、最後まで技を決め切る意識が大切だという。
昨夏にハンガリーで開かれた世界選手権は6試合中5試合を一本勝ち。ほぼ完勝で、20歳にして世界王者に駆け上がった。力強く、美しい柔道で観客を魅了した。一方で、強くなるほど相手には研究される。3月にロシアであった国際大会では投げ技が警戒され、防御を固める海外選手に手を焼いた。「警戒されても一本を取れる選手が本当に強い選手。そんな強さを身につけたい」
今の心境を表す言葉として、色紙に「進化」と書いた。今年は精神的な成長を求めて海外への武者修行に挑み、新たな技の習得にも取り組む。「子どもたちに、柔道ってすごいって思ってもらいたい。そのためにも、東京オリンピックでは圧倒的な柔道を見せて優勝したいんです」。一途な思いは決してぶれない。(波戸健一)
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