3月9日 大河ドラマたばこダメ?

朝日新聞2019年3月3日33面:「受動喫煙を容認させる」「時代を表す手法の一つ」 NHKで放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリンピック噺~」に受動喫煙場面が頻繁に出てくるとして、公益社団法人「受動喫煙撲滅機構」が「受動喫煙シーンは、今後絶対に出さないで」などとNHKに申し入れた。機構への反発も出て議論を呼んでいる。申し入れは2月18日付。テレビや映画で過去の時代を再現して描く場合、差別表現は別の言葉に置き換えられるようになっている例を挙げ、今作を疑問視。「受動喫煙を世間に容認させることにもなる」と訴える。担当者は「車内や食事中の喫煙シーンが非常に気になった」と指摘する。
申し入れに対しては批判の声が上がる。いだてんが主に描くのは、1910~60年代。今よりも喫煙が一般的だった時代だからだ。受動喫煙防止の活動に取り組む元陸上選手の為末大さんはツイッターで「(申し入れは)無視していい。歴史は歴史で、その時代に事実だったものはそのまま残すべきだ」と投稿。取材に対し、受動喫煙問題にはあくまでも「表現への規制ではなく、喫煙者や子どもたちへの教育を通じて対応すべきだ」と語った。
昭和30~40年代を描いた2年前の連続テレビ小説「ひよっこ」で「喫煙シーンがないことに不自然さを感じた」という精神科医の斉藤環さんも、今回は「NHKが史実に近い喫煙描写に踏み切った」と評価する。「喫煙は時代を表す手法の一つであり、作り手の意向が尊重されるべきではないか」という。こうした反発に対し、機構の担当者は「時代劇の殺陣でも、本来はもっと生々しい描写にるはずだが、視聴者が不快感を抱かない程度にマイルドに表現されている。喫煙だけそのまま登場させるのはおかしい」と理解を求める。NHKのドラマ関係者によると、世論の変化を受け、2010年前後から喫煙シーンは使わない傾向にあるという。「喫煙場面が本当に必要か相当慎重に考えている。いだてんも、議論をした上で必要だと判断したはず」と話す。NHKは申し入れについて、「番組の表現が視聴者の皆さまにどのように受け取られているのか配慮しながら、番組制作を行ってまいりたい」とコメントした。(鈴木友里子、真野啓太)

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