3月7日 患者を生きる 食べる 妊娠糖尿病「5」情報編

朝日新聞2019年3月1日33面:食事療法 糖不足 妊娠糖尿病は、妊娠中にインスリンの働きが悪くなる病気だ。放っておくと、おなかの子が大きくなりすぎて難産になったり、出産時に母親が大量に出血したりするおそれがある。そもそも妊婦は妊娠中期から増えるホルモンなどの影響で、だれでも血液中の糖の濃度「血糖値」は高めになる。おなかの子の成長に必要な量を送るためだ。国内で妊娠糖尿病と診断される妊婦は約7%とされる。日本産科婦人科学会などのガイドラインは、妊娠初期と中期に普段の血糖値などをみる検査で基準を超えれば、専用のジュースを飲んで血糖値を測る詳しい検査を勧めている。この検査で、ジュースを飲んだ1時間後の血糖値が1㍉リットルあたり180㍉グラム以下といった基準が一つでもあてはまれば、妊娠糖尿病と診断される。
診断されたら、食事でカロリーや栄養素を管理し、適度な運動をすることで血糖値をコントロールする。難しい場合には、インスリンの注射が必要になる場合もある。食事は身長などから必要なカロリー数と栄養素のバランスを計算し、朝昼晩3食で分けてとる。さらに、パンやおにぎりを食べる「間食」を入れ、1回にとる糖量を減らすこともある。社会医療法人・生長会の周産期医療研究所長、村田雄二大阪大名誉教授(76)は「糖は赤ちゃんの成長のために必要。糖質制限はやめてほしい」と話す。糖が不足すると、おなかの子の発育が遅れる場合もあるという。
妊娠糖尿病は防げるのか。日本糖尿病・妊娠学会の平松祐司理事長(67)は「肥満の人はなりやすい。食べ過ぎに気をつけ、運動も心がけてほしい」と話す。家族に糖尿病の人がいる人や、35歳以上の人もなりやすいという。ただ、もともとインスリンが働きにくい体質の人は、食生活の乱れがなくても診断されることがある。妊娠糖尿病と診断されると出産5年後で2割、10年後は3割が2型糖尿病になるという。平松さんは「食事に気をつけ、2型糖尿病の予防に努めてほしい」と話す。詳しい情報は、同学会のサイトで読める。(福地慶太郎)

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