3月6日 未来ノート 浅野拓磨

朝日新聞2018年2月25日17面:チャレンジ精神 遊び心でいろんな技を 小学生になった浅野拓磨(23)は、地元の三重県菰野町で活動するぺルナSCに入団した。そこで今も慕う恩師と出会う。清水保博コーチ(49)だ。心に刻まれた言葉は「できるかどうかじゃない。やろうとするかどうかだ」。試合ではクリア禁止の決まりがあった。ゴールキックからはパスでつなぐ。味方GKの後ろをドリブルすることもあった。もちろん自陣深くボールを奪われて失点し、負けることはあった。でも、挑戦はどがめられなかった。清水コーチは「大きく蹴るばかりでは、ドリブルやパスの技術がつかない。それでは大きくなったときに伸び悩む」と考える。試合前でも細かい指示はない。「点を取れ」「抜け。抜かれるな」とだけ。ただ、浅野が1試合で何得点もあげると「違う形では取れないか」と問いかけた。
GKと1対1になると、多くのFWは横を抜いてシュートを決める。この形だと清水コーチは「普通に決めたかぁ」。その言葉に浅野は「どうすればコーチが驚くのか」と、遊び心をくすぐられた。ループシュートやチップキックで上を抜く。Gkも抜いて進む。いろんなプレーに挑んだ。
そうして試合で使えるようになった技術の一つが、ドリブル中の「マルセイユルーレット」だ。相手に背を向け、反転しながらボールを運んで抜き去る。この技は、4学年上のビルトというブラジル人の子が得意だった。周りもまねをし、練習メニューにも「ビルト」の名で加わった。浅野は今も時折試合で使う。
当時チームは6学年で30人ほど。練習ゲームは、年齢に関係なくチームを作った。小柄だった浅野は、自然と体の大きな上級生の中でもまれた。いま、欧州や日本代表で大柄な相手と相対する。171㌢の朝のはピッチで、10㌢以上大きな相手でも「自分と同じくらいの大きさ」と感じている。ひりまず向かっていく姿は、小学生のころのままだ。(藤木健)

朝日新聞ASAの伸光堂西部販売 森林文化協会

ご予約・お問い合わせはお気軽に

Tel0120-740-276

〒352-0011 埼玉県新座市野火止8-14-29

ページトップへ戻る