3月3日 どう生きたいかは自由に考えて良い

朝日新聞2019年2月25日夕刊9面:水曜日のカンパネラ コムアイさん 今のかわいいは呪縛 正解なんてない 男女格差が大きいとされる日本で、性別に関係なく「なりたい自分」になるにはー。国連が定める3月8日の「国際女子デー」を前に、これからの時代を生きる女の子や男の子に伝えたいことを、各界で活躍する人たちに聞いた。初回は、アーティスト「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんと、4人組女性バンド「CHAI」。
「小さなおっぱいには誰にも止められない強さがあるんだ」。そんなコメントをつけて2017年、インスタグラムに上半身裸で胸にシールを貼った写真を投稿しました。人間って何百という要素が絡み合っていて、そのアンバランス感にひかれたりもする。そんなことを示したかった。私、好きなものは全部自分のものだと思っているんです。男の子っぽく見られる格好も、かっこよくて好きになったら、私ももの。でも、中学生まではきつかったです。自分が周囲とズレているこに気づいていたけど、どうにか同調してた。楽になったきっかけは、国際交流NGOのピースボートの事務所に通うようになったこと。毎日何十人と色んな人に会えるようになった。そこで私がしたのはインタビュー。「なんで仕事を辞めたんですか」とか。ここで得た「栄養」は、自分がどうやって生きたいかは自由に考えてよくて、私はたぶんそれができるって思ったことです。
女の子だから気配りができないといけないとか、男の子だからしっかりしなさいとか、そんなイメージの押しつけって嫌ですよね。5年くらい前、アイドルグループと共演するライブをしていた時のこと。新メンバーの女の子が、すごくしっかり者だと思ったけれど、1年後くらいに幼い感じになってた。「女の子はかわいく」っていう男の人の思いに自分を押し込めているように見えて、もどかしい思いでした。「自分より賢くないから安心する」みたいな気持ちを持つのは、やめたいですね。女の人だけが強い世の中になってほしいとは、一切思っていません。今まで男の人にされてきたことをやり返すんじゃなくて、男女格差の仕組みを理解してどうしたら解決するかを考えるのがいいと思うんです。(聞き手・吉沢英将)
ユウキ 私たちが表現する「コンプレックスはアート(個性)なり」というコンセプトは、4人の体験から生まれたの。「世間が決めたかわいい」から外されて、苦しくてもがいてた。でも4人が出会っ「それの何が悪いんだ!」って気持ちが爆発した。「個性は大事」って言葉はあふれているのに、実感できない。だから、正解がないアートということを選んだ。 マナ 原点の曲は「N・E・O・」歌詞の「目ちっちゃい 足太い」は、その人だけの個性で、新しいかわいいなんだって気持ちを込めて、「NEOかわいい」って言葉も生まれた。 ユナ 私は顔のエラが張った輪郭が嫌いで、中学高校時代は髪の毛で輪郭を隠して、ずっと下を向いていた。でも、GHAIのみんなが「隠さなくていいよ、かわいい!」って毎日毎日言ってくれて、今はチャームポイントだと思っている。 カナ まゆ毛が濃いって、小学校でいじめられた。親に「目はぱっちりがいいんだから、二重の線つけなさい」って言われたこともあった。コンプレックスってただでさえ重たいテーマ。だから、CHAIが一番大事にしているのはメロディー。いいメロディーじゃないと、重たい歌詞は入ってこないでしょ。 マナ 歌詞は、4人が出会う前、苦しかったときに言ってほしかった言葉。海外でライブをすると、コンプレックスは世界共通なんだってわかる。ライブで、「私の目はとても小さい、でもそれはNEOかわいい」って言ったら、すごく盛り上がった。 ユウキ 今のかわいいは呪縛。100人いたら、100種類のかわいいがある。誰にも似てないところがいいし、アートみたいにそれぞれ価値があるのが「かわいい」んだよ。 (聞き手・国吉美香)
*写真:林沙記撮影 双子のカナとマナ、ユウキ、ユナの4人組で、国内外で活動する。「コンプレックスは個性で、新しいかわいい」という気持ちを込めて、「NEOかわいい」と表現。

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