3月29日 老後への備え方⑤

朝日新聞2018年3月19日29面:住宅ローン返済 決断は60歳 定年後も住宅ローン返済が続くプランですが、繰り上げ返済と退職金で定年時に完済のつもりです。問題はないでしょうか。 最近は高額な住宅ローンを組む人も多く、60歳以降も支払い負担が残る計画の人もいます。ただ、公的年金だけでは老後の生活は厳しく、老後にローンの負担も残るのは大変です。負担を残さないために、ローンを組む当初は65歳までの返済期間で借りたうえで、少しずつ繰り上げ返済をしながら、定年の60歳までに前倒しで完済するのが理想的です。
しかし実際は、借り入れが多額なため、70歳前後まで返済が続く人が多いのです。60歳の定年後に再雇用で働いたとしても収入は減り、65歳から年金生活になるとさらに減ります。年金収入からローン返済を続けるのは厳しくなります。50代までに繰り上げ返済し、残債は退職金で一括返済すれば何とかなる、と考えているかもしれません。しかしそれはおすすめできません。先に述べたように、50代でも教育費、特に高騰している大学進学費の負担がかかるケースがあります。繰り上げ返済より教育費を優先すべきです。
教育費が足りない分を教育ローンで借りると、親の老後の負担増になります。子どもが奨学金を多く借りると、社会人になってから返済に苦労するかもしれません。やみくもに繰り上げ返済するのではなく、教育費の負担とのバランスを考える必要があります。退職金も老後の年金収入を補うものですから、できるだけ多く手元に残すべきです。ではどうすればいいのか。私が50代の人におすすめするプランは次のようなものです。
50代では繰り上げ返済はせず、「したつもりで」その分をためる。60歳で定年を迎えると、退職金額と、再就職後の収入がわかるので、その時点で返済計画を見直します。残債をためたお金や退職金で一括返済しても、残る資金があり、老後の生活に影響がなさそうなら、定年時に完済しましょう。それでは老後資金が心もとない、という人には、二つの見直しプランがあります。ローンを組んだ当初は、金年利1.5%で返済額は月10万円、完済は70歳、60歳時点の残高は1100万円とします。繰り上げ返済に回せる資金は500万円とします。
定年後も一定の収入が見込めて、月10万円の返済が続けられそうなら、500万円で「期間短縮型」の繰り上げ返済をします。完済は70歳から65歳に早まり、年金生活が始まるまでにローンは終わります。一方、定年後の収入減で月10万円の返済が厳しそうなら、500万円で「返済額軽減型」の繰り上げ返済をします。60歳からの返済額は月5万円に減らします。完済は70歳のままで、返済は年金生活中も続きます。妻が主婦の場合はパートで働くなどして世帯収入を増やして返済に回し、年金生活が始める65歳までにできるだけ残債を減らしましょう。老後の資金計画のため、住宅ローンはまず「60歳寺の残高」を知ることが重要です。
(ファイナンシャルプランナー・深田晶恵)

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