3月21日てんでんこ 電気のあした「5」責任

朝日新聞2019年3月16日3面:自然エネルギーの電気を買う企業や学校。行動を起こせば、仲間は増えていく。 地方発の自然エネルギーは、企業も注目する。「今日の番組は、神奈川県の三浦にある世田谷区みうら太陽光発電所で作られた電気でお送りしております」。2日午後、TBSラジオのパーソナリティーが語りかけた。TBSラジオは昨年12月、放送で使う電気を切り替えた。電波を送る戸田送信所(埼玉県戸田市)の電気は、「顔の見えるでんき」をうたう、みんな電力(東京都世田谷区)が供給する100%自然エネルギーだ。編成部長の門田庄司(50)は「放送で『二酸化炭素を減らそう』と訴えても、その電波が化石燃料由来だとつじうまが合わない。だから行動を起こした」と語る。
放送の要である送信所の電力契約先を変えることに、不安の声もあった。みんな電力と打ち合わせを重ね、疑問点や懸念を払拭して実現にこぎ着けた。切り替えの半年ほど前、同期の門田から技術面の相談を受けたという技術部長の加藤哲康(49)は「送信所のアンテナが誇らしく見えるようになった」。今年1月から毎週土曜日を「クリーンサタデー」と銘打ち、環境やエネルギーの問題を取り上げている。「電気の購入先を見直した」というリスナーからの声も届く。門田は「一緒に行動する仲間は少しずつ増えている」と実感している。みんな電力は、地域の電気を東京の私立学校にも届けている。
自由学園(東京都久留米市)の学生ら8人が2月末、群馬県川湯村の間伐材によるバイオマス発電所を訪れた。自分たちが使う電力がどう作られるのかを実際に見るためだ。「24時間稼働です。(木材を砕いた)ウッドチップを1日1㌧ぐらい燃やします」。川湯村役場の相馬夏美(27)が説明する。村などが出資する第三セクターが運営する発電所の電気は、みんな電力を通じて都市に届く。最高学部(大学部)1年の金子征弘(19)は「実際に見てイメージがわいた」。
学園は昨秋、経済性、自然エネ比率、環境への影響という観点から、みんな電力を選んだ。同時に「自分たちが使う日々の電気が環境にどんな負荷を与えているかを知る」という教育的な側面も重視する。学園の環境文化創造センター次長、鈴木康平(66)は「電力を選ぶ責任も問われる」と話す。(川村剛志)

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