2月7日 論説室から

東京新聞2018年1月29日5面:車いすのお笑い芸人 車いすのお笑い芸人、ホーキング青山さんをご存じだろうか。最初に会ったのは21世紀の最初、17年前になる。先天性多発性関節拘縮症という生まれつきの障害がある。手足が動かない。芸風は毒舌である。健常者の障害者への「偽善」を鋭く突き、障害者の社会への接し方への違和感も容赦なく指摘する。当時、書いた記事を見るとこんな感じだ。
街頭で見知らぬ「オバちゃん」から1千円札をもらった経験を「決まって1千円。100円じゃ少ないし1万円はあげたくない。偽善そのもの」。関心が高まったバリアフリーに対して「障害者がバリアフリーを望む姿勢も疑問。階段を上れないなら、周りの人に声をかければいい。それができない障害者の心のバリアーの方が問題」。 彼は健常者、障害者双方から距離を置いて形成に障害者をめぐる問題を観察している。あれから歳月が過ぎたが、最近はどうだろうかと思っていたら先月、著作「考える障害者」(新潮社)が出版された。
出版の動機を青山さんに聞くと、乙武洋匡氏の不倫騒動や障害者が登場するテレビ番組、やまゆり園事件の扱われ方を見て「障害者の捉え方について問題の核心を誰も言っていないから」と言う。その核心が何かは著作に譲るが、うなずきながら読んだ。(鈴木穂)

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