2月28日 オトナになった女子たちへ 益田ミリ

朝日新聞2019年2月22日24面:習い事の扉 オトナになっても習い始めたピアノもかれこれ10年。一区切りついたところで、しばらくお休みすることに。思えば、右手と左手がそれぞれ違うメロディーを弾くなど、最初の頃は考えられなかった。それでも10年つづけていれば何曲か弾けるようになるもの。習ったモーツァルトの曲が歯医者さんの待合室で流れてくれば、膝の上で指を動かし得意顔になっている。実際は楽譜を見なければ弾けないのですが・・。
楽しかったピアノ。またいつか始めるかもしれない。でも、始めないかもしれない。じゃあ、なんのために10年も? やってみたかたったから始めた。それでよいのではないか。いつかやりたいと思っている習い事があるなら、早めにやってみたほうがいいとわたしが思うのは、やってみたらつづかない場合が結構あるからだ。ピアノは楽しく10年つづいたけれど、その間にもわたしはいろんなことに手を出してきたのだった。グループでやるような習い事は人間関係にも左右される。習いに行く場所が遠すぎて面倒になることだってある。朝が早いとか、すぐ飽きたとか、つづかなかった理由はいろいろ。
いつかいつかと満を待して始めた習い事がイマイチだとがっかりする。習い事は、考慮せずパッと始めるくらいがちょうどいい。それにしても世の中にはいろんあ習い事がある。わたしはカルチャースクールのチラシを見るのが好きで、いつも隅々までチェックしている。ここに載っている講座ならどれだった受講すうることができるだ! そう思うと、自分の前にたくさんの扉が用意されているような気持に。ちなみに、今、わたしが一番やりたいのは「凧揚げ」である。子供の頃、堤防でやった凧揚げ。自分の凧が小さくなるまで高く揚げた。風の音。強い糸の張り。楽しかったなぁ。残念ながら、カルチャースクールのチラシに凧揚げ講座は見当たらない。凧揚げの次にやりたいのは「焚き火」だが、どうやらその講座も今のところないようである。(イラストレーター)

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